Nicotto Town



カゲプロ曲を小説にしてみた。1

もう一度貼りなおしました。
問題発生のため。

カゲプロ収め
めっちゃ削りました


第零章 チルドレンレコード

__少年少女は無我夢中。
   さぁ、ここからが延長戦。

とある夏の話・・・。
"メカクシ団"という秘密組織の団長である"キド"はipodのイヤホンを耳につけて口元に孤を描いて合図を出した。
夏の暑さにしみこんだこの温度がドアをノックしたその時に。
「どうして・・・?
 どうして、"ヒヨリ"が見えないんだよ・・・・!」
"ヒビヤ"は何度も何度も目を凝らしていた。
あの日、2人を助けることを躊躇した"コノハ"の脳裏では
「今だ、取り戻せ。」
と、コードが鳴り出しそうなほどだった。
愛しくて、辛い、そんな"セカイ"を嫌った"少女"も言っていた。
「酷く理不尽な【構成】なんてものを肯定していては未来だって生み出せないよ。」
と。
少年少女は前を向く。
暮れていく炎天だって希望論だって
「ツレモドセ。ツレモドセ」と
"マリー"の目が真っ赤に燃え上がる。

コールがなった。
今回で最後にしよう。
最善策はその真っ赤な目を見開いた・・・
オーバーな妄想戦線。
感情性のメビウスの先へ。

________さぁ、みんな前を向け。


第一章 人造エネミー

__切ない電脳少女のお話。

「大切な人のいなくなった世界で生きていく意味何てどこにもない」
なんて、素晴らしいこというね。
君だって君だって「非現実を愛してます。」
とか、本当は何にもいえないのにね。
電脳セカイで全然知らない人と繋がってる。
何かを感じている。
それはきっと、相思相愛じゃないけど。
一日を毎日毎日同じように過ごす。
そうやって生きていくことが最善策じゃないことを君はきっと知ってる。
それを乗り越えた先にあるのはきっと終わりのない孤独感。
外と決して触れ合わない毎日を繰り返していた部屋に
壊れ始めた私のノイズが響いてる。
「こんなの全然わからないよ!!!」
めいいっぱい叫んだ私に君は
「喋って迷惑ばっかりかけるオモチャはもう飽きた」
といった。

_______それが最善策じゃないことも
             これが解決策じゃないことも
               知っているあなたを私は今日も嘲笑う。

第二章 メカクシコード


__さぁ、今日から君もメカクシ団だ。

虚栄心を乗り越えて二つ目の遮断機を右に曲がる。
楽しみというなの期待に胸が詰まって口元がニヤッとしてしまいそうだ。
キサラギの存在が空気に溶け込んでいるのなら問題ないさ。
「任務続行。」
あと20分、引けないだろう?
スニーカーの紐を結びなおす。
「ほら、合図だ。 
 クールにいこう。」
やるべきことをやるために君のそばへ走りよる。
「おいおいちょっとオーバーだろ?」
キサラギがそんなことないというように笑った。
残念だけどわからないだろうな。
隠しきれない君じゃ。
「募集人数は無制限だ。」
「もちろん、途中参加もOKっすよ」
「募集要項も無条件だよ~w」
「服装も自由なんだって!」
自称ウブな君だって、合言葉を言ったらもう仲間だ。
そりゃそうさ、こっちには二次ヲタコミュ障ヒキニートがそろってるが
「問題ないぜ?」
だからさ、フードを脱いで見せて。
案外今日が来なくたって生涯不安症な君達と明日へその先へいけそうな気がするんだ。
「さぁさぁ、どんなものなのさ」
って赤い目をこすってあたりを見渡せば。
案外悪いものじゃないな。
じゃあ、覚めないうちに頂いていくとするか。


_______二つ目の遮断機を抜けたら
                  案外今日が来なくても 
                    不安症な君ともっと先に行けそうだ。


第三章 カゲロウデイズ

___夏はといえば、よくある話。

8月15日の昼過ぎのそらは晴天で。
することもないまま君と公園で駄弁っていた。
「私、夏は嫌いかな・・・。」
猫をなでながら君はふてぶてしく呟いた。
「僕は夏、好きだけどn「あ・・っ!」え・・・?」
逃げ出した猫の後を追いかけていったヒヨリが飛び込んでしまったのは赤に変わった信号機。
バっと通っていったトラックがヒヨリを轢きずりりながら急ブレーキをかける。
ヒヨリの身体は血だらけで地面に横たわっていた。
「嘘・・・でしょ・・・」
「嘘なんかじゃないさ。」
僕にそっくりなそいつが笑いながら言ってきた。
夢はそこで終わりだったんだ。
いや、終わったはずだったんだ。

そんな日々は何度も続いた。
一回目 転落死
二回目 溺死
三回目 刺殺
四回目 銃殺
五回目 事故死
六回目 ・・・・・・・・・

何度も君が死んで、カゲロウが笑って、僕が泣き叫んで、それで終わり。
こんなによくある話なら、違う結末はきっとひとつだけ。
僕はニヤッと笑った。

8月15日12時
君を押しのけて飛び込んだ瞬間、大きなトラックにぶち当たる。
死ぬってこんな感じなんだな。
ある意味勉強になった。
最期の最後で。
「ざまあ見ろよ^^」
僕が意地悪く自分のカゲロウに笑いかけた。
カゲロウは何も言い返してはこなかった。
心なしかヒヨリからヒヨリにそっくりなカゲロウがでてきた様な気がする。

8月14日
「ねぇ、またダメだったよ・・・。
 ヒビヤ・・・ごめんね・・・。」

_____咽返るような暑さで目が覚める。
             いつも同じような感覚で蝉が鳴いている。
        あぁ、これだから夏は嫌いなんだ。

第四章 ヘッドフォンアクター

__世界が終わる日の話。

その日は怖いくらいに平凡でいつもと変わらない一日だった。
暇つぶしに聞いていたラジオからあの話が流れ出すまでは。

外に出ると町の人たちはみんな丘から逃げるように走っていた。
私は1人だけ丘に向かって走り出した。

ざわめきだす悲鳴を 涙目になって横切る10秒 。
疑いたいけど誰がどうやっても決して終わらない人類賛歌 。
「駆け抜けろ、もう残り1分だ」
その言葉も、もう聞こえない位に ただ目指していた丘の向こうは

すぐ目の前に ・・・・

息も絶え絶えたどり着いたんだ 。
空を映し出す壁の前に
その向こう白衣の科学者たちは
「素晴らしい」
と 手を打った。

疑うよ 。

そこから見た街の風景はまるで実験施設の様でさ・・・。
「もう不必要だ」
科学者は片手間に爆弾を投げた 。
箱の中の小さな世界で今までずっと生きてきたんだなと。
燃え尽きていく街だったモノを
ただ、呆然と見る耳元で
ヘッドフォンの向こうから

「たか・・・ね・・・
 ごめ・・・ね・・・」
と聞こえた気がした。



続く☆

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