カゲプロ曲を小説にしてみた。2
- カテゴリ:自作小説
- 2014/09/01 06:21:52
下のブログの続きです!
メッチャ削ってます!!
第五章 空想フォレスト
___夢見るメデューサの話。
夏風がノックする窓を開ける。
どこからか迷い込んだ小鳥の声。
読んでいた本を置き
「何処から来たの?」と笑う
誰とも触れ合わないままの午後3時です。
世界は案外シンプルでメデューサの血を持つ私なんか
誰にも理解されないまま。
街外れ、深い森の奥。
この家を訪れる人など1人しか居ないわけで。
目を合わせると石になってしまう。
そのことを知った日から1人ぼっちで諦めて・・・。
いつも変わらないものを見ていることに安堵していた日々。
物語の中でしか知らない外の世界に少し憧れていた。
それくらいは許してくれるよね?
トントンと響きだしたノックの音は初めてで
緊張なんかじゃ表せないくらい怖かった。
「あれ?
誰も居ないのかな??
お邪魔します・・・」
私が想像していた世界は思っていたよりも簡単にドアを開けてしまうものだった。
目をふさいでしゃがみこんでいる私に君は驚いて
「目を見ると石になってしまうの。」
というとただ笑った。
「僕だって石になってしまうとおびえて暮らしてた。
でも世界はさ、案外おびえていなくてもいいんだよ?」
君は私の肩に自分が着ていたパーカーをかけた。
心の奥に溜め込んでいたものが一気に溢れ出して来た。
目から涙がポロポロこぼれている私を見て君は驚いてそれから、
私の頭をそっとなでてくれた。
夏風が今日もまた君がくれた白いパーカーのフードを静かに揺らして見せた。
第五,五章 少年ブレイヴ
__勇気に嫌われた少年のお話。
泣き虫な僕のことを今日もみんなはいじめる。
孤独をとても恐れていた少年時代の僕を勇気は嫌った。
ある日、僕と同じように雨に濡れている犬の″ハナコ″にであった。
自分勝手に抱き寄せてた。
「ねぇハナコ!友達になろうよ!
言葉じゃないところで話せたらなぁ・・・」
ハナコが死んだ。
そんな悲しい現実を突きつけられた僕にはハナコの代わりに「人の心理を盗み取れる」そんな能力ができていた。
声がたくさん聞こえてきたんだ。
「あいつは汚い。」
やめろ・・・
「そいつを騙そう。」
やめろ・・・。
「大嫌い。」
やめろ・・・・
「死んじゃえよ。」
やめろ・・・やめろ・・・
「やめろ・・・!!!」
口には出さない心が僕の心に突き刺さって僕は心身ともにずたずただった。
そんな日々から逃げ出すように外に飛び出した。
ここじゃ、苦しくて仕方がないから。
迷い込んだ森は怖いくらいに静かだった。
聞こえてきたんだ1人の少女のか細い声が
「今日もまたいつも通りの日々を迎えるの・・・。
誰かお願い・・・!
ここから連れ出して・・・・!!
寂しくて仕方がないの・・・!!!」
その声はいつもの僕のようで・・・
そんなことない!
って進みだしていた。
座り込んだ少女は言った。
「昨日も、今日も、一昨日だって・・・
大切な人が、広くて大きなセカイが簡単になくなってしまう夢を見たの・・・」
今までの僕じゃいえないような、君に出会ったからいえるような言葉で・・・。
「それでも大丈夫だよ・・・!!
泣いていたら何も見えないよ?」って。
動き始めた今日も平凡で心の声はもう、聞こえてこない・・・。
______″心を救う心″を
僕は″勇気″と呼ぼう
第六章 コノハの世界事情
__目が醒めるニンゲンのお話。
【これはとある少年少女のお話】
作られてしまった機械の心ではもう言葉すら人には届かない。
何度も何度も繰り返している。
そして、また僕の目の前でまた繰り返そうとしている。
ユラユラと透けているこんな身体じゃ伸ばした腕も声もとどかなくて。
僕の視界の先で秒針の針はふざけて立ち止まった。
少年少女の未来が踏み潰されていくところを反対車線で見ていることしかできなかった。
作られた世界を抜けてちゃんと次の瞬間が、また次の瞬間が来るそんな未来を君たちのその目で見て欲しい。
届かない・・・こんなに近くにいるのに。
どうして・・・?
僕の中で、真っ黒な闇のような、もうひとりのぼくがニヤニヤと気持ちの悪い笑みを浮かべている。
日差しはどこかに消え去って、8月ももう10回以上繰り返していた。
「また、来年だね。」
と笑い合えるそんな未来をぼくが守れるならば。
予想していなかった世界の狭間。
天気予報が外れて雨が降ってきた。
その時に、ぼくが未来を書き換えたとしても・・・・・・。
_____あの目は僕らのことを嘲笑い続ける。
第七章 如月アテンション
___人に言えないアイドルのお話。
今日は一日暇!
どっこに行こうかな~?
私服じゃダメかな?
何もやる気がなくなってしまった午後。
ちょっとだけ背伸びをしたヒールじゃ踏み出し辛いからさ、ラフにフードを被ってばれないようにしよう。
いつもの道を抜けると心が高鳴るのがわかる。
少し強めの風が吹いたらフードが外れてすぐさま観衆目線だ。。。
やっぱりいつも通りなんだ・・・。
散々だよ、いえないよ。
歓声が溢れちゃうけどこれ、そんなにいいですか?
わかんないよ!!
もう、嫌だよ・・・。
散々なら変えてしまえばいい。
歓声が聞こえてくるでしょう?
あの時夢見ていた風景に気づいたら出会っていて。
もう、独りぼっちなんかじゃないんだ。
ほら、かっこつけないような言葉で
あぁなんだかいけそうだ!
ドキドキが溢れ出しそうだよ!
私の大切な夢からもう目を離さないで明日もスキップで進もう♪
_____そんなネガティブなあなたのハートも
奪っちゃうよ!?
続く☆
やっぱりすげーw