Nicotto Town


みっちょん恋愛の詩


悲しみの渦


あの時の君のまなざしは
どこを泳いでいたんだろう
まるで何も見えないように
僕の姿さえうつらないように


君の悲しみは知っている
恋を忘れた白鳩のように
一人ぼっちでたたずんでいる
それが何を意味するのか


僕には何もできないと
分かっているはずなのに
君の悲しみを受け取ってあげたい
手を伸ばしても届かない


悲しみの湖は深く
黒く濁っていて
誰の影もうつらない
それをじっと見ている君


「もしも」はかなわないけど
君の恋が成就していたら
僕の悲しみは今の君と同じ
だから僕の方を見て


小枝に座りこむ君
その枝がもし折れたら
君の心も折れてしまうのだろう
悲しみがさらって行くように


小さな風が渦を巻く
そのまん中に落ちないように
僕は君を見ている
涙しか流れない君の頬を見て









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