偽り
- カテゴリ:小説/詩
- 2014/09/03 13:41:47
あなたと行った遊園地も
波と戯れた海岸も
遅くまで話したカフェも
もう遠いものとなった
君はどこにいるのだろう
思い出は深いけど
何を思っているのだろう
今は知る由もないけど
何が二人を引き裂いたのか
今は分からない
あの子があなたを好きだって言った
いい子なのよ あの子
僕は今
君の友達といるけど
君のことは時折
心に現れることを知っているだろうか
今になって自分のしたことに
後悔するなんて
でも あなたを愛していたことは
過去形にはしたくない
こんな僕には
あの子は可哀想過ぎる
だって君のことを
どこかで思いだしているから
出会う人が間違いだったのか
この道は決められていたのか
運命は変えられるって
誰かが言っていたけれど
僕のもとを離れて
君は幸せだったのだろうか
悲しみを知った僕は
もう幸せにはなれないかもしれない
あなたのことを愛していた
でもそれを捨ててしまって
愛を拾うことができなくて
次の愛なんて考えられない
彼女の為に身を引くなんて
僕には辛すぎるのに
君は分かっていたのだろうか
心をもてあそんだことに
忘れて欲しい
私のことなんて
あなたのことは忘れないけれど
いつか私もまた恋するだろうか
忘れない 君のことは
彼女とどうなろうとも
こんな愛の形なんて
そんなのあまりに辛すぎるから