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シン・ドラマ汁


ドラマ【ゼロの真実】

ゼロの真実~監察医・松本真央~ 最終回
テレビ朝日 木曜夜9時~
【あらすじ】真央が日本に帰ってきた理由は、母・夏子の検死をした印田の嘘を暴くためだった…そのことについて、印田屋敷が話していると、不意に真央が現れる。彼女は2人に、母の死を解明することを宣言した。その頃、とあるビルから若い女性が転落死する事件が発生。目撃者の証言や携帯メールの履歴から自殺と思われたが、真央は遺体を監察医務院に搬送させる。改めて遺体を調べた結果、女性は何者かに突き落とされた可能性が浮上してくる。

【感想】ほぼすべての謎が解明されました。蓋を開けてみるとなんということはなく、世間的にはそれまで快楽殺人犯だと思われていた小杉の連続殺人が、実は動機のある犯行だったというのが一番大きな新事実でしょう。しかし主人公の真央にとって一番ショックだったのは、やはり母親の死因が自殺だったことでしょうな。私は母に二度捨てられた…そう言ってましたしね。印田が本当の死因を隠していたのも、遺族である真央を余計に悲しませないための、優しさからついた嘘だった。思えば最初から、真央と印田が対立していたのも、とことん真実を暴くか、それとも関係者の心情を慮って真実をオブラートにくるむかが、争点だったように思います。タイトルの「真実」、主人公の名前に含まれた「真」、小杉が隠していた本当の動機も、真実を暴くことが是か非かを問っていたような気がします。私はどちらかというと、真実を暴きたい派ですが、人間の正確が千差万別であるように、真実との付き合い方もその人その人によって違うというのが、実のところではないかと思ったりもします。そもそも真実という言葉そのものが抽象的な概念でしかなく、一度人間の脳というフィルターを通った記憶をパズルのようにあちこちにはめ込み、さらに一般常識や過去の例などのフィルターを通した上で、常人が理解できうる範囲の結論として出たものが、真実と呼ばれたりするものです。だから小杉の犯行も、彼が本当の動機を墓場まで持って行くなら、世間では快楽殺人であったというのが、真実となってしまうわけですね。さて、今回で最終回を迎えたわけですが、まだちょっとわからないことというか、続きが気になることがありますね。一番気になるのは泉澤が東大の教授になれるかどうかw 有効票13票で、6対6と拮抗し、最後の1票はどちらに入れられたのか。まぁわりとどうでもいいことですがw それと、小杉の死刑はまだ執行されないのか。自民が政権に返り咲いてから、ものすごい勢いで死刑が執行されており、小杉の死刑が執行されても不思議はないのですが、新しい法相が女性になったからなぁw どうなんでしょうね。女性でも死刑は執行するのかな。イメージは落ちますよね。内容的には続編が作れる感じではありますが、初回こと13%とまずまずの視聴率を記録しましたが、以降は10%前後をうろうろという、今期の中では可もなく不可もなくといった成績で、あまり続編は望めない感じです。個人的には結構面白かったですが、メインストーリーも完結してますし、続編はなくてもいいかなと思います。全体的な感想としては、優れた脚本と手馴れた演出でキャストの個性を活かしたドラマで、ドラマ制作のお手本のような作りだったと思います。脚本の大石は、どうすれば武井を一番活かせるかをわかってますね。ただ欲を言えば、あまりに手馴れた感じがして、もうちょっと冒険してもよかったんじゃないの?と思えました。




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