過ぎゆく季節
- カテゴリ:小説/詩
- 2014/09/08 09:59:16
季節の変わり目に人は
何を残していくんだろう
あの眩しかった日々に
置いてきたものは
もう取り戻せないけど
一つ一つ崩れ去った砂の城のように
風が 波が押し寄せる
心もそれに崩れていく
あなたとのつなぎ目をほどくように
ことりと落ちた愛が一つ
まだ木々の葉は青く
天高く伸ばしているけど
その陰にはこっそりと
涼しさが迷い込んで 代わりに
あなたの影を持っていく
もう何も残っていないアスファルトに
足跡を探してみても
くぼみなんか見つからない
悲しみの跡だけが
くっきりと目に焼き付いている
もう会えない
もう会わない
二人で決めた事だから
振り向いたりしない
強がりの私だった
私のことをどう思っていたのか
もう分からないままだけど
愛していた
私の心だけは
伝わらなかった想い
探しても探しても
あなたの愛が見えなかった
長かった時の流れは
何を告げたのだろう
鳥の初鳴きのように
季節の変わり目に人は
何を求めるのだろう
後戻りしない時間に
手を伸ばしてみても
はかない心の砂時計がまわるだけ
ありがとうございます。
何を求めるんでしょうね。
思い出のかけらかな?
眩しい一夏って、過ぎてみると切ないのかもしれませんね。
みんなは
季節の変わり目には
何を求めるんだろうね^^