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シン・ドラマ汁


ドラマ【軍師官兵衛】

軍師官兵衛
NHK 日曜夜8時~
【あらすじ】秀吉はバテレン追放令を出し、宣教師に対し20日以内に国外退去を命じ、新たな布教を禁じた。官兵衛の進言により、信徒はそのまま信仰を続けることは許可するも、これに反発した高山右近は大名の身分を棄てる覚悟をする。一方、豊前に国替えとなった黒田家では、の侍女・が播磨に残ると言い出したため、たちは同行するよう説得する。豊前では、城井谷の城主・宇都宮鎮房が国替えを拒み、城から立ち退こうとしなかった。豊前に官兵衛が入ることを知った鎮房は、官兵衛に謀られたと思いこむ。

【感想】なるほど。秀吉は朝鮮出兵を見据えて黒田を豊前に置いたというわけですね。国替えになったのが天正15年。朝鮮出兵が始まるのがその5年後ですから、ありえないわけではないとは思います。ドラマでは、織田信長が果たせなかった海外進出の夢を、秀吉が継ぐという形になっているので、この頃から布石を打ったとしても不思議ではないです。ただ、本当にそうなのかなぁと思ったりもします。天下を取るまでの秀吉は武将としてはなかなか優秀な人物ではありましたが、天下を手中にして以降、全然ダメダメのワンマン社長のようになってしまったイメージがあります。少しでも自分の地位を脅かす人材を遠ざけ、イエスマンばかり近くに置き、贅を尽くしたという感じ。ただ、治世においては江戸幕府に引き継がれるような優れた制度を残しており、内政面では評価できる点が多いと思います。思うに、百姓の出自の秀吉は、それまでの領地にこだわる武士の慣習を理解していなかったため、城井谷のような悲劇を生み出したのではないかと思います。また、武士ではなく百姓目線から見た政策を採ることができたのも大きかったんじゃないでしょうかね。なので、全国を統一した後、海外に目を向けずもっと内政を万全にしていれば、豊臣家は磐石になっていたかもしれないですね。特に継嗣については、彼は大きな失敗を犯したと言わざるを得ません。まぁ、それは今後に置いておくとして。私個人の印象では、朝鮮出兵はどうにも天下を取り年を重ねボケちゃった老人が言い出した世迷言を、周囲のイエスマンがまともに受け取りガンガン進めてしまい、もう引き返せないところまできちゃった感がすごいんですよねぇ。天下統一するまでの地に足がついた戦略と、まったく趣を異にしますよね。なので私は、どうも黒田を豊前に置いたのは朝鮮出兵のために布石だったという説に同意しかねるのです。さて話は変わり、城井谷です。どうにも長政は危なっかしいですなぁ。残念ながら彼は官兵衛の深謀遠慮なところを受け継いでいない感じです。また、慎重派の後藤又兵衛ともどんどん折り合いが悪くなってってますよね。この後藤又兵衛ですが、本当は官兵衛より14歳も差があるのに、演じる塚本は官兵衛役の岡田の2歳年下なだけなので、2人が同じ空間にいるととても不自然さを感じてしまいますw それを言えば長政役の松阪も岡田と一回りも違わないので、不自然っちゃー不自然なんですけどねw 官兵衛も若い頃は失敗を繰り返しましたが、年を経るに従い沈着冷静になり、特に有岡城での幽閉を経験してからは、若い頃とは別人のようになってしまいました。ですがまだ長政は血気盛んですね。まぁまだ二十歳前ですから仕方ないのかもしれませんけども。秀吉に天下を取らせ、一目置かれている官兵衛も、我侭な息子には苦労させられますねぇ。




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