窓の霜
- カテゴリ:小説/詩
- 2014/09/08 22:18:41
ある寒い日の夜中…
風が とまった
さっきまで 雪が降っていたのに
ピシピシピシ…
窓ガラスのふちを見ると
まっ白な霜が
まるで 花を咲かせたように
ひかっている
幾重にも重なって
きらきら ひかっている
どんどん 手をひろげて
窓一面に 霜の花が咲いた
きれいだな
きれいだな
明日の朝
おひさまが出たら
消えてしまうのだろうな…
体が冷えて手も冷たくなったけど
いつまでも 眺めていた
吐く息も白くなったけど
ストーブをつけずに
眺めていた