迷いの季節
- カテゴリ:小説/詩
- 2014/09/12 05:00:46
あなたがいなくなった
ぽっかりと空いたその中に
何を埋めようというのか
想いさえ届かないそこに
今はもう会えないことが
辛いとか悲しいとかいうことじゃなくて
うつろになったあなたの影に
もう届かない私の手
あなたがどこにいようと
かまいはしないけれど
あったはずのぬくもりが
季節の風に冷えていく
後戻りのできない道に
何を拾おうというのだろう
小石のかけらを手にとっても
その軽さに気持ちが映る
幾度も幾度も幾度も
後を追おうとしたけれど
そんなことは無駄だというように
切ない心が背中を包む
会えないことが悔しくて
追えないことが悔しくて
ただ街路樹を見つめながら
時の流れを目に焼き付けるだけ
あなたを失った今
どこに行くというのだろう
湖面に広がる渦に聞いても
「さあね」と言う言葉が返るだけ
果てしない森の中
迷い込んだらどんなにかいいだろう
忘れものは落としていこう
あなたのことも何もかも
恋することに恐れを抱いて
やがて季節が移ろうとしても
立ちあがれない私を誰が
包んでくれるのだろう
始めの風が吹く頃
陽ざしも弱くなったその頃に
髪を風になびかせても
飛んで行くのはただあなたの影だけ
ありがとうございます。
切ない詩ばかりで、言葉がどんどんなくなっていく…。
同じ言葉ばかりで、反省している今日この頃ですw
ぽっかりと空いたその中に
何を埋めようというのか
想いさえ届かないそこに
切ないねぇ。。。
何度も読んじゃったよ><