Nicotto Town



例えば、全盲の人が蹴られて怪我をした話とか、

全盲の人が、杖に当たって転んだ人から蹴られて怪我をした・・・って話、

http://matome.naver.jp/odai/2141052638959681901

他にいつくかのニュースサイトに掲載されているので興味のある方は
読んでみるといいんじゃないかな。

なんでこれかっていうと、
今日、仙台にいる友達とこの事件について話をする機会があって
(彼がフェイスブックに記載したことに私がコメントを入れたため)

最初に言っておきますが、
彼は子供のころからの幼馴染で、親友でもあります。

手短に書けば、
彼が「人が杖にぶつかって転んだことに気づいたなら、すぐに謝ればよかったのだ」と
書いたことに対して、
「当事者でもない人間が、どうこう言えることじゃない」と私が書いたことから
彼がフェイスブックでやりとりしても埒があかないと判断したのか
スカイプで話すか?
と言ってきたので、それに応じたわけです。

実際のところは、誰がどう考えても
杖にぶつかって転んだからって、全盲の人を蹴飛ばしていいことにはならない
ってことは分った上での話です。

彼は、一人の人間として、自分が障がいを持っていたとしても
誰かの迷惑になったなら謝ることが人として当然のことではないかと
言いたいわけです。

彼自身、最重度の障がいを持っているので
言わんとしていることは、本当によく分ります。

でも、私にはそれを認めるわけにはいかなかった。
それは、彼自身の権利も守ることになるからです。

全盲の人にとっての杖は、「物」ではなく、「目」
謝らなければならないのは、お互いさまであって
杖を悪として先に謝れというのは理不尽ではないかと

私がアメリカで、障害を持った人たちが
自分たちの人権を勝ち取ってきた経緯を直接本人たちから聞いた時
それは、戦いだなとつくづく思い知りました。

自分が、健常者にとっては邪魔な存在だということを
嫌というほど知りながら、それでもなお、自分がそこに居ることを
権利として主張し、それを法律で認めさせるまでにがんばってきたんです。

私が山の手の通勤ラッシュ時に、車いすで電車に乗ろうとすれば
ひどく大勢の人の迷惑になるでしょう。
どれだけ多くの人が邪魔な奴だと思うか知れません。
それでも、そこで負けるわけにはいかないんですよ。

言い続けなくてはいけない。
こういう人だって、いつでも自由に公共機関を利用する権利があるんだってこと

悪いのは、ラッシュ時に電車を使おうとする私ではなく
ラッシュ時に私が電車を使おうとしたときに
誰かの邪魔にならないと使えないような施設、システム

さらに言えば、ラッシュなんていうものを作り出している
社会構造そのものなんだってこと。

私自身の解釈で言えば、全盲の人に、「白」い杖を持たせること自体
人権侵害だと思うんです。
杖なんて、何色だって、好きな色の物をもてばいいじゃないですか。
それを甘んじて受け入れ、あえて人目に付くような物を持っているのに
それ以上、どんな気づかいをして歩けと?
まさか、ブザーを鳴らしながら歩けとか、服まで真っ白の物を身につけろとか?

どうせ、周知するなら、「杖を使っている人」でいいじゃないですか。
動きだって独特なんだから、
体を支えるために使っているのかどうかぐらい分るでしょ。

もし、車いすに乗っている人が、人ごみに入る時は黄色い車いすを
使用してくださいなんて言われたら、どうです?

耳の聞こえない人が、それが分るように専用のベストを着て歩け
なんていわれたどうです?

お年寄りは、妊婦さんは・・・・

はっきり言って、異常です。

事故は、これからも起こるでしょう。
どんなに改善しても、100%ってのは無理でしょう。

でも、障がいの部分を無視して平等を主張するのは
現代のノーマライゼーション理念からは完全に逸脱するものです。

車いすを利用している人は、その位置の低さから
歩いている人の視界にはいらず、振り向きざまにぶつかる人が沢山います。
もちろん、ぶつかられる方だって痛いのだから
相手の動きを見ながらできるだけそういうことにはならないように
位置取りしながら買い物でも、なんでもします。

しかしね、そんな気づかいをしないと買い物もできないような環境だって
どうなんだろうなと思います。

まぁ友達とは、そんなこんなで、いつも色んな話をするんだけど
お互いに、生きているってことだけで安心するから
裏のない気持ちのいい話ができるっていうのは
なんだかいいなって、いつも思うわけです。




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2014/09/15 23:28
思ったことを話し合える友達、素敵です。

くらもとさんの仰ることに同感です。



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