恋～追いかけて～
- カテゴリ：小説/詩
- 2014/09/19 04:20:39
本当はあなたは
彼女が好きなんだわ
分かっているの
私といる時間が
もしかして辛いってこと
彼女には彼がいるの
でもあなたは彼女が好きなんだわ
いつも目で追ってばかり
私があなたを想うように
あなたの恋も一人なんだわ
一緒にいる時は それなりに
気を使ってくれるけど
それが苦しいことくらい
分かっているの
でもそのことが悲しい
恋の小枝の一本でいいから
私に手折ってくれたら
大切に抱えているわ
それだけでいいの
でもあなたもそう思っているんだわ
もし彼がいなかったら
もし彼女が一人だったら
あなたはここにはいないわ
なぜ なぜ ううん
私のことなんてその程度
もうだめかもしれない
そんな心が怖いの
いくらあなたを求めても
いくらあなたを愛しても
幻しかもしれないから
もうあなたのもとから
離れた方がいいのかもしれない
でも私にはできない
偽りでもいい
あなたの側にいたい
一人きりになるのが怖いの
それを気付いてくれるのかしら
きっと分かっていない
あなたの心は
ここにないから
いくらあなたが気づいてくれなくても
いくらあなたが彼女を追っても
少しでいいからここにいさせて
あなたが振り向いてくれなくても
片恋でもいいの
漂うあなたの心には
何も入って行けないことくらい
私には分かるの
だって私も同じ
だれも救ってくれはしない
あなたは私を
振り切りたいのかしら
そんなことをはっきり言わないけど
もしかしたらって思うの
それはこんなに悲しいけれど
そうだね。人は始めは一人なのにね。
でも愛する人が欲しいんだわ。
そうやって人には強さを見せられるのね。
自分の心はどうなのかな…。
付き合う前は一人だったのにね。
一人でも平気な強い人間にならないとね＾＾