Nicotto Town


グイ・ネクストの日記帳


19日の昼食はチキン南蛮でした。


とうとうデイサービスで昼を迎える。

ボクはチキン南蛮をじっと見つめた。

ボクの座った横のおばあさんは、ボクのチキン南蛮を物欲しげに見ている。

ボクは残念な事に、チキンというモノはあまり好きではないのだ。

ボクはおばあさんに交渉を申し入れた。
「あのこれ、入りますか?ボク、嫌いなので」

「ほんま。ちょうだい、ちょうだい」

ボクは迷う事無くあげた。

ボクは少なくなったチキン南蛮を見てほっとすると同時に作ってくれた台所の人をチラッと見た。

すごく罪悪感を感じてしまった。

え?こんな事に罪悪感を抱くの?

って自分でも少し驚いた。

どうやら小心者なのかもしれない。

そもそも鳥肉が嫌いなのは、昔からなのだ。

スーパーで鳥肉が生のままで売られている。

ボクはあの生の状態が嫌なのだ。

水で蒸しただけの鳥肉も嫌いだ。おでんに使用する人もいるが、もちろん嫌いだ。

そんなボクが・・・何とか我慢して食べれるのは。

焼いた鳥肉だ。あとから揚げの状態にした鳥肉だ。

それなら何とか我慢して食べれる。

とまあ、とにかく嫌いなのだが・・・食べれる状態もあるという事だ。

今日のチキン南蛮も何とか食べた。

で、こういう鳥肉も有りだな。

と、新しい評価を加えた。

・・・ボクはそんな自分を見て、成長したと感じている。

ボクは小さい頃、よい子でいたかった。

嫌いな鳥肉が出ても・・・「美味しい」と、笑って食べる気持ち悪い子どもだった。まるで太宰治だ。そう、あの人間失格に出てくる主人公そのものだ。

もっと言えば・・・ボクは34歳になってやっと鳥肉が実は嫌いだったという事実に気づかされたのだ。

そう、今までボクは我慢に我慢を重ねて食べていただけだったのだ。

歪んでいたのである。

その歪みを認めて、素直に嫌いです。と、他人に言えるようになった事は嬉しい成長なのだ。

そう、そういう事をこうしてブログに書ける事も嬉しい事なのだ。

お読みいただき感謝いたします。

あい

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2014/09/20 21:48
すごいね!
なんだか うれしい…



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