Nicotto Town



【僕は嘘でできていました。】 小説*前編

えっとー。。。。
超想像です。



今回は全員・・・・あ、コンちゃん以外出てきます!


性別転換注意!







もし、もしもだよ?

_____ここに居る僕は全て嘘でできているんだ。

って言ったらどうする?
みんなは僕のこと避けるかな?
関わってくれなくなるかな?

そうなっちゃったら悲しいかな。

でもね・・・・______




【僕は嘘でできていました。】


僕はタツキなんて名前じゃない。
僕はイツキって名前だ。
僕はホントは男の子じゃない。
僕は女の子だ。
僕は優しくていい子なんかじゃない。
僕は嘘つきで悪い子だ。
僕は、ぼくは・・・・・。

先生ですら知らない僕の秘密。
もちろん他の人は何も知らない。
知っているのはお屋敷の人と学校の理事長くらい。
これは遊びでやっていることなんかじゃない。
榊原財閥の後とりとしてお父さんに言われたとおりにしているだけ。
家にある服は半分女の子用、半分男の子用。
アルスのメンバーと遊ぶときは男の子用の服を着ている。
・・・・だけど、さっき学校から電話がかかってきてそろそろ先生にも言わなくちゃいけないって言われたんだ。
明日はテスト前の土曜日ってこともあって部活は停止で学校には誰も居ない。
だから、家で着ている服を着て午後6時、理事長室に来て下さい。って言われたんだ。
理事長にそういわれたら逆らうわけにも行かずお父さんも行って来なさいって言っていた。



土曜日、午後5時半。
僕はアポロンちゃんに一番お気に入りのこういうことがあるときに来ているワンピースを出してもらった。
このワンピースはふわっとしているのに落ち着いているから僕も落ち着いていられる。
白と群青色のワンピースに身を包むと僕は車に乗り込んだ。



午後6時。
iphonがその時刻を指したと同時に理事長室の扉をノックする。
中から「どうぞ」と聞こえたため「失礼します。」とだけ言って扉の中に入った。
部屋の中には理事長と僕、それから先生が居た。
先生は目をまん丸にして僕を見ていた。
「理事長、先生こんばんは。
 榊原 

"イツキ"
 

です。」
舌が回らなくなりそうな自分の名前を告げる。

「ちょ、ちょっと待って?
 タツキ・・・だよな?」
普通はそうなるだろうと言うような反応だった。
「はい、タツキですがイツキです。」
いつものように笑うと先生はえ?え?と頭をひねっていた。
「説明よろしくね
 榊原さん」
理事長はじゃあ、と言うと部屋を出て行ってしまった。
「えっとー・・・・
 じゃあ、最初から説明しますね!
 僕は女子です。
 榊原家を継ぐために男の子のふりをしてただけでー・・・」
そういうと先生は案外簡単に納得してくれた。
「なぁタツ・・・イツキ。
 他のメンバーにもこのこと言っておかないか?」
先生の言葉に僕は首を横に振った。
「僕はイツキだし、本当は女の子だけど
 変に気遣われたりするの嫌だし・・・」
僕がそこまで言うと先生もあぁー・・・と少し俯いた。
けれど、すぐに先生の顔は上に上がってきた。
「でもあいつらに今まで通りタツキって思ってもらえばいいじゃん。
 性別と名前が違うだけ。
 だって、タツキはタツキでしょ?」
先生はにっと笑っていた。

「そうしますっ!」

僕たちの結論が出たのが午後6時30分。
テスト最終日、すなわち火曜日の放課後、部活のときにみんなに、アルスのメンバーにちゃんと話す事になった。

白を基調にした自分の部屋に入ると僕はへなへなと床に座り込んだ。
死ぬほど怖かった。
先生に拒絶されたらって思うと怖くて仕方なかった。
先生は受け入れてくれたけど他のメンバーは受け入れてくれないかもしれない。
そう思うと体の震えがとまらなくなっちゃって僕は自分の体を抱え込んだ。

部屋の外からキャラちゃんの声がした。
「イツキ様。
 失礼してもよろしいでしょうか。」
僕が部屋の鍵を開けていいよと言うとキャラちゃんは電気を点けないまま僕のそばに座って頭をなでてくれた。
キャラちゃんはぷぷっぴのなかで一番僕と年が近くて何でも話せる昔からの相談相手だった。
こうやって二人で話すときは部屋のドアを閉めて鍵をかけて電気を消してやっていた。

「ねぇ、キャラちゃん・・・・・。
 僕、怖いよぉ・・・・・。」
手で涙を拭いながら僕は声を出した。
「怖いですよね。
 拒絶されるじゃないかって
 白い目で見られるんじゃないかって
 いつも通りで居てくれなくなるんじゃないかって
 不安でいっぱいですよね。
 でも、イツキさまは決して1人になどなりませんよ。
 ケント様に受け入れてもらえたなら奏様もウィトさまもアキラ様も受け入れて下さりますよ」
キャラちゃんの言葉は力強くて温かくて僕を包んでくれるようだった。
「ありがと・・・キャラちゃんっ
 僕、頑張れそうな気がする・・・!」
僕がそういうとキャラちゃんは嬉しそうな笑みで僕の頭をなでた。
「頑張ってください。
 私たちはお屋敷から応援していますよ。
 夕食の準備ができたので呼びに来たんですよ。
 イツキさま、参りましょう?」
僕は少しだけ軽くなった気持ちを連れて夕食に向かった。

#日記広場:自作小説

アバター
2014/10/12 16:16
おー…皆は多分、受け入れてくれるよね!

てか、タツキっくが女の子とか…想像しただけで超可愛いじゃん…!ww
ヤバい!後編楽しみすぎる♪



Copyright © 2025 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.