みんなが居なくなっちゃう夢を見た 小説
- カテゴリ:自作小説
- 2014/10/13 21:43:37
前に書いた奴のタツキ目線!
でてくるのは
神生アキラ
榊原タツキ
キャラメル
です。
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待って・・・・。
ねぇ、待って!!
僕を置いていかないで・・・っ!!
僕は前を歩くみんなに手を伸ばしていた。
だけど、その手はいくら伸ばしてもみんなに触れることはなく、すり抜けるばかり。
パッと目が覚める。
「ゆ・・・め・・・・」
実に嫌な夢を見た。
頬には暖かい液体が流れていた。
真っ暗な部屋にいると孤独感に押しつぶされてしまいそうだった。
僕は涙を拭うと廊下に出た。
5メートルほど進むとキャラちゃんに出会った。
「タツキ様?
こんな時間にどうなさったのですか?」
夜ということも合ってキャラちゃんは静かに尋ねてきた。
「怖い夢見ちゃって・・・・。
アルスのみんなが居なくなっちゃう夢・・・。
キャラちゃん、あきらっちょのところに連れて行って・・・?」
僕はキャラちゃんにとんでもないことを言ってしまったと思い後悔した。
キャラちゃんは少し迷ってから僕に
「分かりました。
ですが、私は寮の近くまでしかタツキ様をお連れできません。
そのうえ、お屋敷に戻ってきたら中島様にこのことをお伝えしなければなりません。
それでもよろしいですか?」
と言った。
「うん、キャラちゃん、よろしくね。」
僕がそういうとキャラちゃんはかしこまりました。とお屋敷の玄関の方へ向かった。
お屋敷を出て30分くらい経っただろうか。
僕らは他愛もない話をしながら夜道を歩いていた。
後5分で寮に付くというところまで来たところでキャラちゃんが立ち止まった。
「タツキ様。
私がタツキ様と歩けるのはここまでです。
申し訳ありません。」
キャラちゃんはそういって頭を下げた。
「キャラちゃん、ありがとう。
僕は大丈夫だよ。
キャラちゃんこそ気をつけて帰ってね?」
僕が告げるとキャラちゃんは大丈夫です、では失礼します。お休みなさいませ。と深々とお辞儀をして笑顔で僕を見送ってくれた。
あきらっちょの部屋の前に着いた。
僕は扉をそっとノックした。
数十秒ほど待つとガチャと扉が開いてあきらっちょがでてきた。
あきらっちょは僕の姿を捉えるとこういった。
「何かあったのか?」
あきらっちょに会えたことに安心して僕は思わずあきらっちょに抱きついた。
僕の目からはまた涙が流れていた。
あきらっちょは30秒ほど考えると僕の体制を変えないように抱きかかえ部屋の中にあるあきらっちょのベッドの上に座らせてくれた。(ちゃんと靴も脱がされましたw)
「で、どうしたんだ?
こんな夜中に」
もう一度あきらっちょは僕に尋ねた。
「みんなが居なくなっちゃう夢を見たの・・・。
とっても怖い夢・・・・。
目が覚めて部屋を出たらキャラちゃんにあって夢の話したら
寮の近くに連れてきてくれたの。
で、アキラっちょのところに来たんだ・・・。
迷惑だったよね・・・。
ごめんね・・・・?」
僕はさっきとは別の意味で泣きそうになって居る僕をあきらっちょは優しく抱き締めてくれた。
「迷惑じゃないし、俺は居なくなったりしないから。
タツキっく一人置いてくはずないだろ?」
タツキックの目を見て話すといつものような笑顔を見せてくれた。
「今日は泊まって行くでしょ?
明日、部活だけだし」
あきらっちょニカッと笑ってくれた。
僕は熱くなる顔を隠しながらうんとうなずいた。
電気を消したあきらっちょはお布団の中にもぐりこんだ。
僕に向かって手招きをするあきらっちょを見て僕はさきほどよりも顔が熱くなった。
それを隠すようにあきらっちょと同じお布団に入った。
きっと僕は眠っていたのだろう。
ふわふわする思考に身をゆだねていた。
「俺はタツキっくの前から消えたりしないよ。
頼ってくれてありがとう。
お休み、また明日ね。」
その言葉は紛れもないあきらっちょの声で僕の思考は一気に目覚めた。
そして僕は仕返しとばかりに眠りに付いたあきらっちょの背中に呟くんだ。
「大好きだよ、あきらっちょ。
お休みなさい」
って。
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これにもおまけがありますww
別投稿しまーす