お父さんの帽子
- カテゴリ:小説/詩
- 2014/10/18 23:50:40
ぶかぶかの帽子
かぶってみた
お父さんのにおいがした
大きな大きな背中
お父さんの
大きな背中
お父さんは
ひょいと私をかついで
肩車をしてくれた
秋の青く澄んだ大きな空
イチョウの葉は 黄金色に染まり
私は手を 大きく空に 広げてみた
持っていた風船は 大空にふわっと 飛んだ
赤 黄色 青
ふわふわ 飛んでいった
気持ちよさそうに 秋の風に乗って
飛んでいった
背中をすべって
着地したら
お父さんは笑っていた
「寒いから そのまま 帽子をかぶってお行き」
と言うので
すっぽり 目も隠れるくらい大きな帽子を
かぶって歩いた
お父さんの においがした
とても 暖かかった
今朝も寒くてしかなかったです><
心が温まる詩をありがとうございます^^