ポッキー早食い競争
- カテゴリ:自作小説
- 2014/11/11 22:50:25
「今日、11月11日はポッキーの日!!
ということでぽっきー早食い競争したいと思いマーっす!」
部室に入ってくるなりポッキー早食い競争の話を始めたパクに他のメンバーは唖然としていた。
「ちゃんと、タツキ先輩の大好きないちごポッキーもありますよ?」
パクの言葉にタツキの目が輝いた。
「いちごポッキー!?
やるっ!
いちごポッキー好き!
ぱっくんもすきー!」
ぱっくん「も」とはなんだ?
パクはおまけのような扱いを受けたことに気づかず、嬉しそうな顔をしていた。
「先生、ポッキーゲームじゃないとやだ。」
ここまできて最年長者のわがまま。
「そ、それは・・・・・。」
「やりません。」
アキラが嫌と言おうとしたのを遮ったのは奏だった。
「先生の言うことはー?
はい、タツキ。」
話にいまいちついてこれていないタツキを当てるケントは実にずる賢い。
「ぜったーいっ!
・・・・あれ?
違った・・・・?」
周りの空気を感じてか不安げにオロオロするタツキの頭を撫でるケント。
「ってタツキも言ってんだから、ポッキーゲームね」
ウインクまでしていうケントに3人は盛大なため息をついた。
「わかりましたよぉ・・・。
・・・っていうことでポッキーゲームになったからにはペアを決めないとですね!」
ケント以外がしぶしぶ納得したペアは次のとおりだった。
第一グループ
アキラ×パク
第二グループ
ケント×タツキ
第三グループ
奏×タツキ
タツキの名前が2つあるのは奏が安全そうなたつきじゃないとやらないといったからだった。
第一グループ
ニコラジのインビジブルでいろいろあったパクとアキラのこのペア。
2人は謎の緊張感に包まれていた。
周りの3人は興味がないと行った顔でその光景を眺めていた。
「早くしてください。
時間の無駄です。」
待つことに意味を感じなかったのか奏が急かし始める。
「え、あ、ちょ・・・」といっている2人を無視して「5,4,3,2,1」とカウントダウンを始める奏。
もうだめだと諦めたのかポッキーを加えてかじり始める二人。
唇が触れ合う直前にケントがまたも2人の頭をがちこーん。
誰もが予想した結末だった。
二人共、妙なショックを受けたのか、3分ほど放心状態だった。
第二グループ
ケントの嬉しそうな目に小刻みに震えるタツキ。
今はケントの視線だけでもセクハラのように思える。
第一グループの二人が立ち直ってから始まったケントとタツキの攻防戦。
奏がタツキを捕まえたところで攻防戦は終了。
「先生怖い・・・・・・」
半泣き状態のタツキをあやすかのように撫でる奏。
「先輩、やってあげないと先生しょぼんとしたまま立ち直れない気がします。
やってあげてください。」
奏の視線の先ではしょぼんとしたケントがタツキを見つめていた。
「わかった・・・・。
先生・・・!
ぽっきーげーむ・・・しよ・・・?」
その言葉を聞いたとき、ケントの目に輝きが帰った。
二人共がポッキーを加えスタートの合図でかじり始める。
二人の唇が重なったときタツキの顔が真っ赤になった。
唇が離れるやいなや奏の後ろに隠れ、顔を冷やすタツキ。
そして、満足気なケントがあった。
第三グループ
「タツキ先輩、できそうですか?」
静かにタツキに問いかける奏。
「奏くんなら大丈夫・・・・。」
早く、奏のポッキーゲームが見たいのかみんなの期待の眼差しが奏に向く。
「じゃあやりますよ?」
ポッキーを食べ始めてあとちょっとで唇が触れるというところでポッキーがポキッと折れてしまった。
「泉、折っただろー!」
残念そうに文句を言うアキラに対し奏は冷静な対応をした。
「折ってないですよ。
身長の影響です」
さらっと言う奏に叶うものなどは誰もいなかった。
END
のんがこういうイベントに参加しないと思いましたか?
そんなわけないじゃないですか(真顔)
奏くん、まじ天使ww
奏くん、まじ強いっすww
タツキっく、奏くんなら大丈夫…。って、もう、その言葉は反則やね、うんw
俺も参加すればよかったww