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シン・ドラマ汁


ドラマ【科捜研の女】

科捜研の女
テレビ朝日 木曜夜8時~
【あらすじ】かつてマリコ土門が放火事件を解決した寺院で、檀家の蔵前という男性が夜に不審人物と遭遇したと通報してくる。一見被害はなかったが、よく調べてみると滅多に公開しないご本尊が盗まれていることがわかる。蔵前は、1週間ほど前から突然寺で働かせてほしいと頼んできた桜木という男が怪しいと訴える。科捜研は、現場に残された証拠を分析。厨子のそばに、近年鴨川で繁殖している特定外来生物のヌートリアの毛が落ちていたことや、犯人のものらしき靴に唐辛子・山椒・パウダーシュガー・硝酸カリウム・草木灰などが付着していたことがわかる。

【感想】今回も面白かったです。最近クオリティ高いな。記憶を失った人物…解離性遁走を起こした人物の行動を解明するため、脳指紋検査を行ったところは、いかにも科捜研らしくて面白かったですが、それ以前にストーリーそのものがよかったですね。記憶喪失が絡むと大体謎めいたストーリーにはなるのですが、二重三重にも謎が敷かれていて、最後にはすべてわかるとともに、それぞれが抱えていた心の問題も解決、最初になくなったご本尊もちゃんと返って来るという、八方丸く納まる大団円。またこれだけの複雑な話を1時間に収めたため、展開もかなりスピーディーで見ていて気持ちがよかったです。この複雑さやスピーディーさは水9相棒枠の刑事ドラマではよく見るのですが、どちらかというと高年齢向けの木8では頻度は低いですね。こんなに複雑だと、いつも見てる高齢者はついてけるのかいなと、心配になってしまうくらいにw あと、適度に浪花節なのもよかったですね。浪花節もあまりしつこいと白けちゃいますからね。最後、夫が何故自分に冷たかったのかその理由がわかった妻が、涙をごまかすため忍者ショーで使う目潰し玉?のようなものを夫に投げつけましたが、あれ、本物っぽかったですねw そばにいたマリコたちまで本気でゲホゲホ言ってましたからね。沢口はあんな自然な演技ができるような女優ではないので、こりゃ本物だなと思いましたw 悪いのは、借金を帳消しにするため自分を死んだことにしようと、遭難を装って何も言わず姿を消した友人ですが、彼がそんなに悪人でなかったのが救いでしたね。そんな状況下なら、自分が生きていることを悟られまいと、過去の友人とは距離を置こうとするものですが、記憶を失ってしまった友人の面倒をあれこれ見たり、自分がすりかえた偽物の本尊を開帳される前に取り戻したりと、行動に一貫性がないところが、良心が残っているニュートラルな人物なんだなと思わせました。お金のためなら偽物の本尊を取り返す必要はまったくないわけですからね。あと、矢口が記憶を取り戻した時にそばにあった本物の本尊を祭った小さな祠。あれを見て、あれ、なくなった本尊に似てるなって思ったんですよねw ほんの一瞬だったけど、あそこに本尊があるぞってことをちゃんとアピールしたんですね。今回そういうところがちょっとニクい演出でした。ちなみに、最初不審人物を見た檀家の蔵前を演じた男性は、かの佐藤蛾次郎ですよ。モジャモジャ頭の印象が強い彼ですが、さすがに寄る年波には勝てなかったのかな。髪がないともう誰だかわかりませんよねw




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