Nicotto Town



もっと。


あなたは、今どこで何をしていますか?


あいつが死んだ。
俺を残してこの世を去った。
ひとり残された、とは言わないのかな。
まだ周りにはみんながいてくれるから。
でもさ、たまに考えるんだ。
今更で遅いってことはわかってるし、こんなのただの可能性だってこともわかってる。

もし、もしも、お前が死ぬって分かってたら。

お前が死ぬって分かってたらお前が死ぬということを阻止したのに。

ちゃんと、大好きだって言ったのに。

喧嘩になるようなこと言わないでもっと二人でいたのに。

自分から抱きしめたのに。

自分から手をつないだのに。

もっとちゃんと勉強して補修なんか受けなかったのに。



もっと・・・もっと、一緒にいたかったのに。

こんなこと考えてるってあいつが知ったらまたバカにされるかな。
それはそれでいいんだけどさ。
俺はあの時言ってやれなかったけどほんとうにお前のこと大好きだよ。
あいしてる。


もっと早く言えなかった自分が憎い。
今更って怒られちゃうかな。
嘘って信じてもらえないかな。
それとも、大好きだって言って抱きしめてくれるかな。


今の俺にはわかんないや。
ごめんな。
そう思うたびに俺の瞳から涙がはらはらとこぼれ落ちる。
今更、後悔したって
愛してるって言ったって
ごめんって言ったって

信じてもらえるかわからない。

だけどさ、これだけは信じて?





最後まで俺のヒーローでいてくれてありがとう。

#日記広場:自作小説

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2014/11/29 23:25
うわっ、何これ…流石すぎるでしょww

雨が書いたとは思えない文だ…←



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