明日謝らないと
- カテゴリ:自作小説
- 2014/11/29 23:43:00
姉ちゃんが消えた直後、僕は冴える蛇に姉ちゃんの死体のふりでもしとけと命じられて職務を全うした。
悔しくて悔しくて、涙が止まらなかった。
帰りしな、能力を解く気力もなく姉ちゃんの姿のまま自宅に足を進めていた。
そんなときだ。
彼とすれ違ったのは。
「おい、アヤノじゃないか。
こんなところでどうしたんだ?」
僕が欺いていることも知らずに赤色の彼は話しかけてきた。
「ん?」
赤色の彼を睨むように見つめる。
「アヤノ、どうしたんだ?
いつもとちょっと違うけど。」
なんで、こんな奴にそんなことを言われなくちゃならないんだ。
「黙れ・・・・。」
「え?」
「黙れ・・・・。
お前に何がわかるんだよ!」
僕はこらえきれなくなった涙を流して彼を突き飛ばして走り出した。
今思うとひどい話である。
姉ちゃんを失った直後とは言え、姉ちゃんの大好きだった赤色の彼に八つ当たりをするなんて僕は汚い人間だ。
彼はきっと傷ついているのだろう。
僕の言った言葉のせいで。
そして、その後姉ちゃんが死んだということを知ってのだろう。
姉ちゃんの死によって彼がいわゆるヒキニートになってしまったのは言うまでもない話なのだろう。
僕は彼を傷つけた。
酷い形で。
彼は大概のことを知っていた。
僕はその度その度焦りを募らせていった。
ちゃんと、本当のことを言わないと。
「明日、ちゃんと謝ろう」
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4月に友達にもらったネタw
あの時はかけなかったんですが今ならかけるかと思ってチャレンジw
元ネタは
カノがアヤノになってシンタローはそれを知らなくてひどいことを言われて木津付いてアヤノが死んだのを知って傷つくシンタローと明日謝ろうと決意するかのの話。
です!
なげぇww
今度はちゃんと、カゲプロだな!w