1999年のエース対決
- カテゴリ:スポーツ
- 2014/11/30 16:07:12
1999年。
オレたちはまだ、若かった。
1998年の長野オリンピックを一緒に観戦し、結婚を約束した彼女とその年の秋に別離。立ち直るまで、半年かかった。
しかし、4月は、オレたち熱血千葉ロッテマリーンズフアンにとっては、雪解けの季節なのだ。
「Aさん(オレのこと)、平成の怪物、松坂大輔のマリンスタジアムデビュー戦。見に行きましょう」
親友の哲ちゃんが誘ってくれた。歳はオレより下だが、頼りになるナイスガイだ。
「もちろんさ。松坂に、ロッテファンの熱い応援、聞かせてやろうじゃんか」
当日、マリンスタジアムの外野ライト側席は、あっという間に満杯。立ち見も出た。
松坂大輔18歳。練習風景もサマになる、スーパースター。
「デカくていいケツしてますねえ」
「こいつ、高卒ルーキーとは思えん。完全にプロの身体だ」
迎え撃つ我らが千葉ロッテのエースは、もちろん、ジョニー黒木知宏。
「今がんばれ!今がんばらないで、いつがんばる?」、を座右の銘としてプロ野球界に君臨した、魂のエースである。
「松坂、球、速えスね」
「3点取れれば、ジョニーが根性で抑えてくれるさ」
オレたちマリーンズファンは、もちろん攻撃時総立ちで、力一杯応援した。
「若造松坂に負けられるか。オレが真のエースだ」
ジョニー黒木の背中から、いつも以上の気迫を感じた。
大観衆は、息詰まる投手戦に酔った。1球投げる前の沈黙、どよめき、歓声。
生涯忘れる事はないだろう。
激闘の末。
細かいスコアは覚えていないが、2-0で、千葉ロッテ勝利。
哲ちゃんとオレは、固く握手を交わした。
「Aさん、野球っていいスね」
「最高だね」
あれから15年。
去年の冬、哲ちゃんは、心臓発作で急逝した。
38歳だった。
来年からソフトバンクのユニフォームを着ることになった松坂大輔よ。
哲ちゃんの無念を晴らすような投球を、見せてくれ。
頼んだぞ。
感動をもらえる試合、いいですね~♪
松坂もソフトバンクに入って、是非是非いい投球を見せて欲しいです!
お友達のご冥福を祈ります;;
早過ぎます・・・・
大リーグでの活躍があんまり・・?だったような。。ほんとに大リーグで活躍できるスターって、数えるほどしかいないのね
親友との死別、
いろいろあったのですね....
野球は観ないのでよくわかりませんが、
お友だちの無念が晴らせればいいですね♥
ソフトバンク、地元の球団です^^