ドラマ【すべてがFになる】
- カテゴリ:テレビ
- 2014/12/03 16:53:14
【あらすじ】萌絵は、従兄で有名作家の大御坊安朋に、模型とフィギュアの祭典・モデラーズフェスで、コスプレをしてくれと頼まれる。出演予定だったモデルの筒見明日香と連絡が取れなくなったらしい。渋々スーツに着替えた萌絵が大御坊と控室にいる時、明日香の兄・紀世彦が来て、第二控室の鍵を持ったまま連絡が取れなくなっている寺林という男を知らないかと尋ねてくる。そんな時悲鳴が聞こえ、萌絵たちが駆けつけてみると、守衛によって開けられた第二控室に、頭部が切断された女性の遺体と、意識不明となった寺林が倒れていた。
【感想】この作品も読んだことないですね。今までドラマ化された4作品のうち、2作品しか読んだことないということは、ろくろく読んでないということですねw おかしいなぁ…。
さて、紀世彦が真っ黒な状態で解決編に続くということになりましたが、萌絵が寺林を犯人ではないと感じているように、私も紀世彦を犯人ではないと感じました。彼は芸術家にありがちな、ちょっとイッちゃってる人で、彼の興味は人体の造形美、特に美しい女性の頭部にしかないと思うのです。そんな彼に、大好きな妹はともかく、モデラーつながりの友人がつきあってるかどうか微妙な関係の女性(しかもさほど美人ではない)まで、殺す理由がないんですよね。しかも、その女性が死んでいたのは、会場から300m離れた大学の研究室で、その鍵は寺林の車に刺さっていたキーホルダーにありました。こちらの殺人と紀世彦はまったく関係ないと言っていいでしょう。
この紀世彦を演じているのが中島歩。今年話題となった花子とアンで、仲間由紀絵演じる蓮子の不倫相手を演じた役者さんですね。背が高く整った顔立ちをしていますが、ちょっと危険な雰囲気の持ち主でもあり、今回のような危なげな変人を演じさせるとピタッとハマりますよね。ちなみにテレビや舞台に出始めたのは昨年からで、あの美輪明宏に見出され俳優として活躍し始めたらしいですが、なんとあの国木田独歩の玄孫らしいですよ。
閑話休題。以下、かなり突っ込んだ私の推論が書いてありますので、自分で推理してみたい方は、読まないようにするか、自分の推論を組み立ててから読むことをお勧めします。もちろん完全に間違っている場合もありますがw
さて、紀世彦は関係ないと書きましたが、明日香の頭部が彼の部屋にあったことから、まったく関係ないわけではなく、明日香の首を切って持ち帰ったのが紀世彦なのでしょう。ここで、明日香の頭部を切った人物と、殺した人物を、分けて考える必要があります。紀世彦は偶然明日香の遺体を発見し、普通なら殺人だー!と大騒ぎするところですが、もしここで警察や救急車を呼んだりしたら、明日香の遺体は手が届かないところにいってしまい、最終的には火葬されてしまいます。明日香の顔に強い執着を持っていた紀世彦は、そんなことをされてはたまらないと、頭部だけ切って持ち帰ったのでしょう。頭部だけ切った理由は、持ち帰るのが簡単なことと、思い入れがあったのが顔だけだったからでしょうね。多分ね。そして、部屋の中にあった、もしくは気絶して倒れていた寺林が握っていた鍵で、外から鍵を掛け、それを途中で落としたか、故意に放り投げたか。
2つの事件の真犯人の計算外だったのが、この紀世彦が起こしたアクシデントであり、そのせいで2つの密室が出来てしまったのでしょう。真犯人は恐らくあの教授でしょうね。教授は寺林を殺人犯に仕立てるため、研究室前で昏倒させた寺林を、彼の車で会場まで運び、どこかの部屋に放置しようとしていたところを、明日香に見られたのでしょう。そこで明日香をつい殺してしまい、この殺人をも寺林のせいにしようと、死体と一緒に寺林を転がしておいたのかもしれません。この推理の弱いところは、何故寺林が第二控室の鍵を持っていることを知っていたのかというところです。あの中に死体を転がしておいたということは、鍵を開けて中に入る必要があり、それには寺林が持っていた鍵が必要ですし、寺林が教授にモデラーフェスに参加することくらいまでは話していたとしても、控室の鍵を持っているとかそんな話までするとは思えません。同じ造形の趣味を持ちながらも、相容れない思想を持つ間柄でしたからね。
細かいことはさておき、私の推論…このドラマ風に言うなら仮設の根本は、2人を殺した犯人と、明日香の首を切った犯人は別人というものです。ここだけ合っていればそれでいいやw ひょっとして犯人は大御坊みたいな大穴かもしれないですしねw 逆に義同ではありえないですね。というのも、彼女は原作ではレギュラーですからねw 確か彼女の存在は、他の作品で読んだ記憶があります。萌絵がすごい美人と言ってましたが、武井のせいで他の女優さんたちが全然美人に見えません。わざわざ武井より顔面レベルが劣る女優さんを選んでるんじゃないの?と勘繰りたくなるくらいです。