ドラマ【相棒season13】
- カテゴリ:テレビ
- 2014/12/04 17:16:15
【感想】カイトが退職を考えるという、ちょっとハラハラするような回でした。思えば、神戸も昔裁判で偽証した時の被告が、服役後飛び降り自殺をしたのが、特命係を去るきっかけとなりましたからね。しかし今回は、結局何となく元の鞘に収まってしまいました。もうちょっとカイトが退職を思い留まった心の動きをしっかり描いてほしかったですね。
事件としてはまぁ相棒の及第点といったところで、面白くないことはないけれど、特段目立った面白さもありませんでした。あと、細部がとっちらかっていた印象もありました。保険金で娘(と思い込んでいる女の子)の命を救おうとしているのに、自殺してしまったりとか、その仲間の男が警察が訪ねてきただけでいきなり逃げ出したりとか、美波が田無の仇であるカイトを倉庫に閉じ込めた後、一転協力し始めたのも、ちょっと都合がよすぎるんじゃないかと思いました。もうちょっと彼らの心の動きをしっかり描いてれば不自然さがなかったのかもしれませんが、時間が限られてますし、そこまで要求するのは無茶なのでしょうか。
それから、角田課長のことを伊丹が「暇課長」と呼んだのも、ちょっと気になりましたね~。暇課長は相棒ファンの中では角田の愛称としてよく使われていますが、ドラマ内で角田を暇課長と呼んでいるのを、今まで見た記憶がないのです。私が覚えていないだけかもしれませんが…。それから、特命係の部屋に捜一、組対5課などのむくつけき男たちが集まる中、やってきた米沢がむさくるしいとか何とか言っていたのもちょっと気になりました。だって警視庁ってそういうとこじゃん…? 警視庁で鑑識をやっている米沢なら、今までいくらでも男ばかりの現場に遭遇したでしょうし、むしろ女性がいる場の方が珍しいんじゃないですかね。それとも最近の警視庁は女性刑事が多いのでしょうか。また、最後にカイトが珍しくカイトパパに素直だったのも変でした。今までの経緯から父親との関係はこじれきっているので、例え一度父親に迷惑をかけ、その汚名が注がれたとしても、いちいち報告に行ったりするような仲ではないと思っていたもので。
総じて、今回の脚本は相棒の大ファンが書いたというイメージが拭いきれませんでした。今回の脚本担当・真野氏は相棒の脚本を手がけるのは今回で2回目。脇役を活かすのは早すぎたんじゃないですかね。ストーリー自体はまぁまぁでしたので、脇の出演は抑え、もう少し本筋を描くのに集中した方がよかったように思います。1ファンの私がそんなことを言うのも生意気な話ですけどねw
ちなみにアイリーンジャスミンは架空の植物のようです。模倣犯を防ぐために架空の植物を使ったんでしょうね。ドラマ中に出てきたアイリーンジャスミン、いかにも作り物っぽかったですしねw