ペットをめぐる「闇」
- カテゴリ:日記
- 2014/12/21 17:00:53
どうぶつたちへのレクイエム
児玉小枝
桜桃書房
保健所で殺処分された犬や猫たちの「遺影」
写真が全て白黒のため、もともと重い印象を受ける上に、殺処分「された」犬、猫たちの姿である事を思うと、さらにズシリ、と「重さ」を感じる。
なにより、犬、猫たちの悲しそうな目がつきささる。
いっそ、人間を憎む目つきで睨みつけてくれた方が、まだ写真を見るのが楽だったかもしれない。
1995年度時点で殺処分された犬は41万4506匹、猫は30万7626匹。
(ちなみに本書は2000年に刊行されている。)
その後、殺処分は減り、譲渡数が増える方向に向かっているが、それでも、2012年で犬は3万8000匹、猫は12万3400匹が殺処分されている。
(環境省自然環境局 総務課 動物愛護管理室 HPより
http://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/statistics/dog-cat.html)
殺処分に関しては、俄か知識しかないが、問題は殺処分というシステムそのものではないらしい。
ペットショップに行けば、簡単にペットを買える一方で、飼いきれなくなった場合、あまりに簡単に保健所に持ち込む事ができる。
(制度上、保健所はペットの引き取りを拒む事ができないので、保健所を責めるのは、お門違い。)
手に入れる時も簡単ならば、捨てる時も簡単。
捨てる人にも、いろいろ事情はあるだろうが、あまりに簡単に保健所行き(=殺処分)を選んでないだろうか。
ただ、それ以上に殺される犬猫がいる一方で、人気の種類を「供給」する体制が存在するのと、飼えるか、ろくに検討しないままに求める「需要」があるのが問題のようだ。
こうなると、どちらから手をつければいいのか分からなくなる。
殺処分を減らせる制度を整えていく、と同時に、需要側への地道な啓蒙活動くらいしか無いのだろうか。
啓蒙活動と言えば、テレビでは、ペットの「かわいさ」を強調する番組はあるが、殺処分のような問題を見せるようなものは、ほとんど見ない。
視聴率が取れないからだろうが、ペットの良さを強調するなら、その「闇」も晒すのが、本来の役目ではないか、と思う。
ちなみに、ペットの雑誌など、映像メディア以外は、どんな状態なのだろう。
よく言われる言葉だが、正にその通りだと思う。
「ダメな犬(猫、その他ペット)はいない。
ダメな飼い主がいるだけだ。」
・・・あ、でも、それに対する反応で、その企業の姿勢が分かりそうです。
金銭のみでは入手できないようにすること、
規制の有効性を毎年監査すること。
これらを備えないと現状からの改善は
飼い主の良心のみに頼ることになります。
里親を探している方々は、動物が好きではあるけれど
だからと言って好きで里親探しをやっているわけではない、
ということも理解していただきたい。
苦しめられて切る子達を、少しでも減らすために
必死の活動をされているのです。
気軽に譲渡されては迷惑です。
里親を探すこと自体も、
そのために病気の治療や予防接種なども
みな自腹でされているのです。
里親が見つかるまでの生活費も相当な額になります。
飼えなくなった、などというやつはみんな、
&@§£$▲■◇◎にしてしまえばいいんだ!
調べてみたら、2013年に拒否できるようになったそうですね。(汗)
「相応の理由」が必要ではあるらしいですが・・・。
>MOGさん
あぅ・・・。
その通りですね。
里親を紹介している団体に寄付するのが、いいのかもしれないです。
>カトリーヌさん
モノであれば、衝動買いしても、自分が後悔するだけですが、生きものは「命」であることが、あまりに軽視されていますね。
ペットの売買をするショップは無いそうです~。
また飼う時には、飼い主に対してキビシイ審査が行われ、
審査がパスしないと飼えないらしいです。。。
日本は、余りにもペット飼育について安易すぎますわ!!
実際になにをどうしようかー
いつぞやの河川敷に大量に捨てられた犬は、
悪質ブリーダーの仕業とか。