サンゴに似たものの正体!
- カテゴリ:仕事
- 2015/02/01 13:56:57
え~、いつだったか発見した「サンゴに似たサンゴでないもの」
正体が分かりました。
さっすがですね~。
本体は「等粒結晶質石灰岩」大理石!
石灰岩が、主として火成岩マグマより熱変成を受け、
再結晶して、方解石の結晶質集合体になった変成岩です。
それにゴカイがびっしりと巣をつくって、
またその上から穿孔貝が、陥入してきたものだということが判明しました。
普通、塩酸をかけて発泡状態を見るのですが、
手近に塩酸がなかったので、
トイレ掃除に使う「サンポール」をぶっかけました。
いやあ、見事にじゅわっじゅわっと泡が出てきて確定。
「サンゴに似たもの」を叩き割った時点で、
きれいな方解石の結晶は見えていましたが、
面白半分で実験をしてみました。
「サンポール」侮りがたし。
めでたし、めでたし。
と、言いたいところですが、
幸か不幸か、めでたしで終わりではないのです。
はい。
この地方では、熱変成作用を与える環境はございません。
(結晶質石灰岩が出ないわけじゃあないのですが、
「海側」で!というところに無理があるのですね)
つまり、これら多くの大理石は、
どこかよそから大量に運ばれたものである可能性があります。
間寛平ふうに言えば、
「だ~れがじゃー。な~ぜじゃ~。」と言う問題です。
一番手近に考えられるのは、
大阪湾の二色浜というところで、
観光用につくられたマーブルビーチというところの、
白い石(大理石)、これが流れ着いた説がでました。
約35キロの距離を、流されたことになります。
すごいね、潮の満ち引きって。
結論は、「うちの産地ではない」ということだけがはっきりしました。
間寛平ふうの、
「だ~れがじゃ~。」
「な~ぜじゃ~。」とうるさく言う声だけが、
研究室に残りました。
結局、な~んにも、わからんのじゃ~♪
というのがわかりました。
見つけたものを洗浄するのですね…
大理石…ステキ。床石(壁の方がいいのか?)に出来ませんか?
泪珠さん、そりゃたいへんだー!
3匹も増殖したんですか、
可愛さ3倍ですが、
ご自分のお体も気を付けてくださいね。
猫様たちのかわりに、
「ありがとにゃ~」です。
そして私は新たに3匹保護~
あはは、大理石ってそんなに貴重なものじゃないんですよ。
それより、うちの地層は白亜紀後期の古生物層がありますし、
ハンマーなしで、転石から化石が見つかります。
よその石が混ざる・・・ということが、面倒だな~くらいのことなんです。
まあ、不法投棄された庭石やアスベストの束のほうが、よっぱど困りものですが。
あ、放射線マークの入った容器が、壊されて捨てられていましたから、
(おそらく医療産廃)
その場所の近辺はあまり歩き回ると被爆するかも。
うん、大変・・・ではないのですが、
海底生物が付随しているので、それが面白いかも~♪