やがて来る春に
- カテゴリ:小説/詩
- 2015/02/06 08:21:12
春はまだ遠くても
ひと雨ごとに風が変わる
そんな一時に外に出れば
髪を揺らす強い風が
何だか心地よくなる
一緒に歩くはずだった公園も
もう私一人
観覧車に乗った思い出も
今は上を見上げるだけで
夜のライトに輝くだけ
好きだったあなたのことを
今は本当はどうだったのか
思い返してみるけれど
ただ好きだっただけなのか
それとも愛していたのか
果てしなく続くと思っていた時
寄り添い歩けると思っていた時
今も流れて行くけれど
傍らにいるはずのあなたが
私を置いてけぼりにした
憎んではいない
だって楽しい時間をくれたから
あれが幸せだったのだろうか
幸せって何だろう
今となっては分からないけれど
二人で撮った写真をしまって
思い出に封印しようとしても
いたずらな天使はやってくる
扉を開けたらそこに
あなたがいるよと囁く
でももうあなたはいない
あの頃の私もいない
もう一度時を遡りたいけれど
それができないなら
一人春を抱きしめたい
コメントありがとう^^
う~ん、今度違うのを書いてみるねw