Nicotto Town



MIKU STOMPはオヤジ向きでした!


しばらく前に紹介しました、KORGのギター用エフェクター、MIKU STOMP。
品薄でお目にかかれなかったんですが、本日たまたま発見。
試してみました。2~3音弾いて……決めました。コレクダサーイ!

まず簡単な説明。これはギターを弾くと、その音程で初音ミクが歌うという機械です。
スキャットやラララとかアアアとかニャンニャンとか『千本桜』とか、
iPhone を使えば、自分で書いた歌詞を覚えさせて歌わせることもできる。

但し、です。お若い方はお求めになると大苦労すると思います。
決定的なのはタイムラグ。100ms前後の遅れがあり、何かに合わせるのはムリ。
オンテンポの楽曲に0.1秒突っ込んで、頭からケツまで弾き切れる方はいないでしょう。

さてさて。では私は何ゆえそんな不便なモノ買ったのか。
端的にいいますと、音色や特性に「往年のアナログ感覚」が満載だからです。
意図してやったことではなかろうと思う。メーカーが無理して作った機械の美点です。

まずこのマシン、正確な運指とピッキングを要求します。
70年代の楽器用電子機材には、そういう神経質なヤツが溢れておりました。
こういう気難しさのあるエフェクターは、オヤジ心をとみに刺激するのです。

次に音色。人間の声を真似ているから、やたら存在感のある「太い」音です。
これもまた、往年のアナログシンセ的な音色に聴こえるのです。
昔のプログレの名フレーズなんか弾くと、現代の主流派機材よりずっとイイ。

そしてコンセプト。人声と楽器を無理やり結びつけるマシンは昔から色々ある。
トーキングモジュレーターやヴォコーダー等、私の大好きなヘンテコ楽器群。
このコンセプトをストレートに追求してるのも大変スバラシイ。

世間では誤動作と評価されるだろう特徴も、爺には嬉しい。
ギター音の減衰につれて声が揺れ、かすれていって消えるのが良い。
弦ノイズや倍音を拾っていきなり変わるのも嬉しい。アバンギャルドだ。

私みたいなすれっからしのオヤジギター弾きに業務連絡です。
ローランドのペダルVCF、コルグのX911やシンエイのアナログオクターバー、
黎明期電子楽器で散々苦戦した方、懐かしきあの感覚が味わえますぜ。

これが10万の機材なら、タイムラグは皆無に近くなるかもしれない。
でも、わずか1万円少々で売りに出したのもエライ。KORG褒めてやるぞ。
かくして私は家族の迷惑顧みず、奇天烈音を深夜まで響かせるのです。

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