「ダイヤモンドのレンズ」「天守物語」
- カテゴリ:恋愛
- 2015/02/09 00:59:33
今回もバレンタインの思い出が特に無い私には鬼門のテーマ・・・・
と、言う事で恋愛がらみの幻想作品でも紹介しようかな、とw
フィッツ=ジェイムズ・オブライエン
「ダイヤモンドのレンズ(金剛石のレンズ)」
少年時代から顕微鏡にしか興味が無く、
成人しても顕微鏡の研究に興味を奪われ、
降霊術や、犯罪まで犯して究極の顕微鏡の為にダイヤモンドを手に入れます。
しかしそのダイヤの中に理想の少女が生活していて、
彼女に心を奪われた主人公は・・・・・
と言うあらすじの物語です。
ファンタジー作品なのですが顕微鏡や望遠鏡に物理的知識を織り交ぜ、
19世紀の作品とは思えない、現代的なファンタジー短篇です。
泉鏡花「天守物語」
これは小説じゃなく台本として書かれた作品で、
架空の姫路城の天守に妖魅の夫人とその眷属達が住んでおり、
それを取り巻く妖怪や大名の家臣たちの物語です。
そして妖魅の長である夫人は、
城に逃げ込んだ若い侍・姫川図書之助に恋をして・・・・
http://www.aozora.gr.jp/cards/000050/files/3065_24401.html
と青空文庫にもありますし、何度も舞台、映画化された作品です。
泉鏡花が得意な怪奇と耽美の世界を味わえると思います。
私は、欲しいと公言して貰えないキャラなので・・・(´∩ω;`)ウッ
バレンタインでも何でも、
友人や仲間としての物証wは嬉しいですねw
泉鏡花作品は、既に著作権フリーなので上の青空文庫で一通り見られますよ!
妖怪や怪談を扱った作品が多く、独特の艶っぽさもありますねー
やっぱりバレンタインのチョコって大事かな??
たくさんもらったら嬉しいかなっ^^
泉鏡花の名前は、聞いたことあるけど読んだことなかったな~
今度調べてみますっ☆
短篇集なので読み易いと思います(・ω・)ノシ
中には、ポーやラブクラフト風のホラーもあったりしますw
教えて下さってありがとうです(..◜ᴗ◝..)
オブライエンの作風は、物理学や科学的な思考の主人公が、
幻想的な物事に入り込んでいく作風でして、
その後のSFやサイコホラーの手法にもなってて、古臭さを感じさせない作品です。
天守物語は泉鏡花本人も最高傑作と自負してる通り、
読み解けば読み解くほど、日本的幻想世界のエッセンスが散りばめられた名作ですねー
私は最近だと、篠井さん、平岡君の舞台をNHKで観たのが良かったです、
レンタルか何かでまた見られないかなあ・・・・
https://www.youtube.com/watch?v=XGxm3mN5szM
それでいて幻想的なボーイミーツガール、主人公のその後が気になります。今度読んでみます。
「天守物語」はアニメ怪 〜ayakashi〜で初めて知りました。いいお話で、今度舞台も観てみたいです。
泉鏡花にとっては上演の費用負担を宣言してしまうくらい思い入れ深い作品だったようですね。