ドラマ【花燃ゆ】
- カテゴリ:テレビ
- 2015/02/09 17:18:54
花燃ゆ
NHK 日曜夜8時~
【あらすじ】寅次郎は野山獄で、金子の死の責任を感じて煩悶していた。そんな時、文は野山獄唯一の女囚・高須久子から、実家に書状を届けるよう頼まれる。早速文は弟の敏三郎を連れて高須家を訪れるが、久子からの書状と聞くやいなや、門前払いを食らってしまった。文は野山獄に久子を訪ね、書状を受け取ってもらえなかったが、何度でも行くと言い、差し入れのお手玉を久子に渡す。一方、江戸にいた伊之助は、萩に呼び戻され、明倫館で教えることになる。国防のため軍備を整える必要性を唱える伊之助に、藩の重臣・椋梨は、まずは藩の力を蓄えるべきだと、真っ向から対立した。
【感想】井川遥、きれいですね。今回は、井川演じる高須久子のメイン回とでも言うべき内容でした。この高須久子、残念ながらwikipediaに掲載されるほどの有名人ではないようですが、一説によると松蔭がただ1人恋心を抱いた女性ではないかと言われています。比較的自由に中庭などに出て他の囚人と交流できる武家専用の獄とはいえ、やはり獄ですから、恋人らしいことは何ひとつできなかったと思われますが、久子が得意とする俳句で交流があったようです。それは恐らく次回あたりで出て来そうなので、今回は割愛します。娘の糸が、久子の罪状は不義密通だと言っていましたが、夫が亡くなったことで歌舞音曲に傾倒し、いわゆる被差別民の芸人を家に呼んで音楽を聴いたり習ったりしていたそうですね。しかもそれが夜に及ぶこともあったと言いますが、実際何があったかのかは、本人たちでなければわからないことでしょう。しかし、高須家は萩でもかなり家格の高い家柄であるのと同時に、夫の実家からクレームが来たため、お家断絶を免れるため、久子を切り捨てるしかなかったというわけです。今にしてみれば、酷い話ですよね。夫が生きている時ならともかく、死んだ後にまで貞淑を求められ、それが疑われただけで家から勘当され投獄までされるとは…。そのくせ、男の方はどこにどれだけ女を作ろうが、個人的な人間関係はともかく、公的に罰せられることはないってのが、女としては納得がいきませんよねw まぁ、相手にもよりますけどね。
今回よかったのは、やっぱり久子と糸の再会シーン。最初は何度も書状を届けようとする久子に腹を立てていた糸ですが、文に久子の本心を伝えられ、母が本当に自分を愛していることを知ります。ですが、不義密通の罪はやはり許せないし、母を家に戻すことなどできない。もう会うことはないだろうけれど、自分に母がいたことを、ちゃんと自分を愛してくれていた母がいたことを絶対忘れないため、母を憎み続けると、手を握って言ったところは、泣けましたね~。また、海荷も子役からずっとやってるから、演技上手だし。
寅次郎は、久子がお手玉を捨てたと知って、何か天啓を受けたようですが、はっきり言って彼の言いたいことはよくわかりませんでしたw あらすじによれば、孟子の「誠を尽くせば人は生まれ変わることができる」という言葉を思い出したそうですが、何故そうなった…。天才の考えることはよくわかんねーなw まぁ、我欲に溺れず、自分を律し、生きていくことが、罪を償うことだとでも考え付いたのでしょうか。そもそも寅次郎の我欲ってなんなんだかよくわかんないんですけどね。