鍵～2～
- カテゴリ：小説/詩
- 2015/02/10 11:30:32
ポケットの中から落ちた
小さな鍵が一つ
入れ忘れていたそれは
もう行くことのない
あなたの部屋の鍵
あの頃はいつもいつも
通っていたそこだったけど
もう外から眺めるだけで
想いは馳せて行くけれど
中には入ることはない
楽しかった日々も
もう終わりを告げて
雪の下に隠れるように
うずもれて行く記憶
でも忘れないことが一つ
いつだって待っていた
あなたが帰って来るのを
「今日もおいで」と言う言葉が
段々間遠になって
いつしかなくなっていった言葉だった
ふと驚かそうにと
開いたドアの向こうには
あなたと知らない誰か
もう終わりを告げていた
こんな日が来ることは知らなかった
二人ケーキを作ったり
映画を見たりしたけれど
それはもう遠くに去って行って
どんどん遠くになって行って
私はそこに辿りつけない
あなたのポケットには今も
私の部屋の鍵が
入っているだろうか
そんな日々さえも忘れて
捨ててしまっただろうか
どんなに想いを飛ばしても
もう帰らない日々なら
飛んで行けばいい
でもそっと鍵を握りしめる私は
まだ過去にしがみついたまま
コメント、ありがとうございます。
多分、転居した際に、鍵は変えられているかもですね。
だから、そこにはもう使えない寂しさがありますね。
いい思い出も、悲しい思い出も、すべて鍵が知っている…。
大切にしたい思い出かもしれませんね。
コメント、ありがとうございます。
そうですね。楽しかった時間はいい思い出だから。
大切にしたいですね。
思い出の「鍵」はそのまま持参していた方がいいと思う！
でも転勤とかで住んでいた場所がかわつたなら・・その「鍵」は捨てた方がいいですね？
希望＆期待として・・男女の関係は、別れる場合も時として有るから・・
男性の身がつてな気持ちなんだが・・昔の女に会いたくなる時も来るから・・（喧嘩した時とか寂しい時とか・・）
ふとあなたの部屋の鍵が開くかも？
思い出は大切にしないとね♡
コメントありがとうございます。
そうですね。思いがけない出来事でした。
前に進めたらいいんでしょうね…。