邦題：バレンタイン
原題：VALENTINE
ジャンル：サスペンス　ミステリー
映像時間：９６分
制作国：アメリカ合衆国、オーストラリア
制作年：２００１年
制作費：１千万ドル（約１２億円）
言語：英語
字幕：日本語
吹替：日本語
発売元：ワーナーホームビデオ
http://www.whv.jp/database/database.cgi?cmd=dp&num=230&UserNum=&Pass=&AdminPass=&dp=


ヤツフサ度
脚　本：　★　★　☆
俳　優：　★　★　☆
演　出：　★　★　☆
音　楽：　★　★　☆
覇　気：　★　★　☆
結　末：　★　★　☆
お馬鹿：　☆　☆　☆
お色気：　★　★　★
謎解き：　★　★　★



日本では劇場未公開ですが、アメリカでは興行収入はさほど高くないものの、上映場所

は一流の映画館で上映され、またアメリカンフットボールのテレビ放送でＣＭが流れる

など、スーパーボール史上最も安い制作費の映画のＣＭが流れたと言う記録を持ち、

アメリカ在郷軍人会（現役でない退役してない予備役軍人会）が絶賛し、ハリウッドで

プレミアム試写会をしたと言う、なんでこんなに評価が高いのかよくわからない

サスペンス映画です。



物語は１９９８年の２月１４日、バレンタインのケネディー中学校から始ります。

どうやらこの中学校はマセたガキが多いらしく、この日は学校上げてのダンスパーティの

ようです。　男の子が好きな女の子に声をかけてダンスに誘っています。

そう、日本では何故か女性が告白する日となっていますが、海外では特に男女関係なく

告白する日のようで、アメリカではカードを送ったり、ハイスクールのプロムでは、男性

が声をかけて一緒にダンスを踊った女性には必ず花をあげるらしいです。

けど・・・

物語は中学校。

眼鏡で出っ歯と言う、いかにも第二次世界大戦の時の醜い日本人の様な姿をした少年が

必死に女の子を誘っていますが・・・


男の子「シェリー、踊らない？」

シェリー「夢の中ならね、バーカ」

男の子「あの、リリー、踊ってくれない？」

リリー「あなたと～」（逃

男の子「ああ、ペイジ・・・　ぼ、僕と踊ってくれない？」

ペイジ「生き埋めになったほうがましよ！」（怒

男の子「やぁ、ケイト、踊らない？」

ケイト「後でね、ジェレミー」←やっと名前が出た

ジェレミー「ＯＫ、じゃあ後でね！」

ジェレミー「やぁ、ドロシー・・・　僕と踊らない？」

ドロシーはだまってジェレミーと手を繋いで、踊りの輪の方とは別の方へと・・・

場面は変わって、ドロシーとジェレミーがキスしている。

クラスのいじめっ子っぽい男の子たちがそれを見つけてジェレミーをからかう。

そしてドロシーはこう言うのだ。

ドロシー「ジェレミーに襲われたのよ！」

苛めっ子達「変態がドロシーを襲っているぞ！」



ここまでが実は前置きで、本編はその１３年後からスタートです。

ジェレミーをこっぴどく振った女の子たちはみな大学生に。

しかしジェレミーは出て来ません。

そしてバレンタイン。

ジェレミーを振った５人の女の子にバレンタインのカードが届く。

しかしその内容は殺人予告と言う話、犯人はもちろんジェレミー。

しかしこの話の面白いところは、この後いろんな人が巻き込まれていく連続殺人なのに

誰がジェレミーなのかわからないと言うこと。

最初は虐めた女の子たちも忘れていた事から犯人の特定が出来ないのですが、思い出した

後でも、ジェレミーがどうなったのかを調べると悲惨な過去がわかるだけで結局行方不明

と言う事しかわからない。

そう、女の子に告白して始めてキスをした時に、虐められっ子達に見つかってことで、

女の子が嫌がって襲われたと言ったことから、少年は虐めっ子達に裸にされて引きずり

まわされ、それをみた学校の先生に問いただされた虐めっ子が、女の子を襲っていた

ジェイミーを引き離したんだと言い訳した事から、警察沙汰になり、逮捕された後

事情聴取でも自分の犯行を認めないジェレミーに対して、両親も見捨ててしまい、

更正施設に入れられてしまったのですが、更正するどころか自分はやってないと激しく

抵抗する事から精神病院に入れられて、そこで虐待を受けていたというのです。

その後事件が起こる数年前に施設から脱走したジェレミーは、もぐりの整形外科医に

頼んで整形をし、身分を隠して就職してしまったことから足取りがつかめなくなって

いると言う設定。

そりゃもう逆恨みなんてものじゃないですよ、人生台無しにされてます。

次々と起こる殺人は、実はジェレミーを振った言葉と関係があるように仕掛けられて

殺人が進むという、何とも八墓村的な要素を含んだ猟奇殺人です。

でもやっぱりアメリカのＢ級っぽい大味な感じは残しつつも、それなりにミステリー

っぽくまとまってます。



ヤツフサ的には微妙に足りないものがある大味Ｂ級ミステリーな感じです。

足りないものは何かと言うと、やっぱり一番虐めに直接関わった男の子が誰も死んで

無いことでしょう。　女の子だけを狙い、バレンタインと組み合わせたのは凄くいい感じ

なんですけど、バレンタインはカップルイベントですから、リア充は男も女も関係なく

爆破して欲しかったですね。


でもバレンタインを逆恨みする卑屈具合いはいい感じでした　(´ω｀)


そしてこの映画の見所なんですが・・・

見所は・・・


無い！　(◎皿◎)

全体的にバランスの良いサスペンスでラストのどんでん返しも凄い

けど、ここが見所と言うかヤツフサが引かれるインパクトのある場面は

とくになかったです。

クリスマスと違ってバレンタインネタはハズレが多い気がしました。

(´･ω･`)＜すげーガッカリ



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心の凹みが少なくてすみますので、宜しくお願いいたします。