こんばんは。

春のような気候の福島よりお伝えしますペコリ(o_ _)ｏ))

産経新聞見ましたか？

またまた、出ましたねぇ。建設業の談合問題。

かいつまんで、話をすると、

　道路工事業大手２０社が震災前より談合をして、工事を落札していた。そして震災後の復興事業において、より活発に談合をして工事を有利な価格で落札していた。
震災前の落札率は75％だったが、震災後は95％となった。なかには99％で落札した工事もあった。
これについて、ネクスコ東日本は、「由々しき問題であり、厳正に入札審査を行う。コンプライアンスを遵守し、公正な入札になるよう監視する。」と話した。

ここで、用語解説

落札率　　役所やネクスコが積算した工事価格に対して、実際の落札した金額の割合。
　　　　　　簡単に言えば、役所がこの仕事100円で出来ると見積もった仕事を落札率75％
　　　　　　だと、７５円で企業が受注すること。

　
入札　　　読んで字のごとく、いくらでこの仕事をすると札を入れること

談合　　　複数の業者が、話し合いを行い、工事の落札会社と落札金額を決めて、不当に　
　　　　　　高い値段で入札し仕事を受注すること。

まぁ、建設業ってのを知らない一般の人たちは、これは悪いことじゃないかと怒ります。私らの税金を無駄使いしてとね。

しかし。。。これ、本当に悪いことなのかね？

公共事業でしょ。業界でみんなで分け合ったらダメなの？もともと役所が１００円って見積もりしてる仕事をなんで１００円で落札したらダメなの？

それとね、内情を話すとね、正直、震災復興より前の建設業界なんて、死に掛けてたのよ。安い価格で仕事をとるもんだから、労働者の賃金は、１日働いて、１万切ってたし、資材会社なんて、材料価格を叩かれて、多くの会社が廃業して行ってたのね。うちの会社も合併してね、社員が６０００人いたのが、震災前は２５００人だよ。。何人リストラされたんだよって話。仕事やっても、やっても、利益が出ない悪循環になってたんだね。

それで、震災後にはどうなったかと言うと建設業にたずさわる労働者が激減してたために急激に出た復興工事に対応できなかったの。でも。役所は復興を急げって、工事を出すわけ。だけど、どこの会社も仕事するのに人手不足だから、入札に参加しなかったのね。俗に言う、お腹いっぱい状態。

結果、入札は不調に終わって、復興は遅れたんですよ。

僕ら建設業に立場から言うとね、誰がこんな安い値段で仕事やるんだよ、って値段なの。
一昔前なら、作業員も資材もその値段で確保できたよ。こんだけ人手や物が足りないときに昔の値段で出来るわけ無いじゃん。

役所はね、困ったわけですよ。国からは早くやれって怒られるしね。
さて、困った役所はどうしたかと言うと・・・。

何とか受注して下さいとお願いしたわけです。入札して下さいと。

業者は困ったんですよ。どうしようって・・。役所を怒らすとろくなことないしなぁ。。。
う～ん、どうするべかなぁ。

そうだ！！同業他社はどうするんだろ、聞いてみよって。

業者は集まって、どうしようかねぇ。。と頭を悩ますわけですよ。
で、仕方ない、あんたのとこはここの仕事。うちはここをやるよって。話になったわけです。
値段は、役所の積算がこのくらいの金額だから、ギリギリの高値で札を入れるべってね。

まぁ、談合ってこんな感じです。

僕は、これのどこがいけないんだろうって思うわけですよ。仕事がないときは、安い値段でやる。仕事があふれてるときは、高い値段でやる。
資本主義じゃないですか。

決して、ぼろ儲けは、我々建設業はしてないですよ。

談合をしているって聞いた、東北の地元民の話が載ってました。

「復興は急いでもらいたいけど、東京の大手の会社がそんな悪いことをして、儲けをかすめ取るのは許せない。」ってさ。

コレ読んで、爆笑した。

東京の大手だってさ・・・。正直言っていいかな、東北地方の地元の建設会社は、普通に話し合いしてるよ。隠れてだけどね。

だって、公共事業が無いと地方は食べていけないもん。

ちなみに、我社では、談合に加担した社員は、懲戒解雇相当とすると社員規則があります。僕も直筆で誓約書にサインしてます。

たぶん、他社もコンプライアンス上、同じように社員に誓約書を書かせてるでしょう。
今回の談合した人たちは、解雇されるのかなぁ。。。

かわいそうだねぇ。。

役所から、無理に仕事押し付けられただけなのに。。。。