川辺り
- カテゴリ:小説/詩
- 2015/02/12 09:14:31
少しも思わなかった
あなたがそばにいないことが
こんなに切ないなんて
こんな日がくるなんて
考えつかなかったことが
浮かぶ言葉さえなかった
あなたのまなざしに
いつもいつも映っていたのは
私の姿だったのに
いつの間にかうつろな影が
何が忍び込んで来たのだろう
二人の間に川ができて
渡る橋さえなくて
でも飛び込んで行けなくて
あなたも岸辺に佇んでいただけ
その水の流れは早く
思い出さえも連れ去って行って
やがて私も岸に佇んで
でもその時はもう
あなたは去った後だった
間違いかもしれないと
幾度思ったことだろう
今の自分に姿さえも
偽りのものとしか思えなくて
でもいつもいた右側が空虚になっている
もう会えない
いくら呟いても
光るものは何もない
もっともっと時を大切にしたかった
そうできなかった私に
流れは打ち寄せてくる
コメント、ありがとうございます。
切なさ…、一つのテーマかな^^;