来る日の想いに
- カテゴリ:小説/詩
- 2015/02/16 13:35:47
バレンタインディが過ぎると
町は一足飛びに
ホワイトディに染まる
まるで背中を押すように
クッキーやキャンディが並ぶ
デパートにはこの日の為に
何をおねだりするかの列ができる
微笑ましいカップルが行きかう
もう春が近付いている街に
明るい花束が一足先に
僕も贈りたかった
君にサプライズの贈り物
欲しかったのかもしれない
君からのチョコレート
でも彼に届いた甘い恋
彼の笑顔が語った
片想いが成就したこと
僕じゃなかった 君の選んだのは
本当は待っていた
君がリボンをつけてやって来るのを
ほんの方想いだと
言ってしまえば楽なのだけれど
心についた傷は深くて
何ものもふさいでくれない
欲しかったチョコレート以外は
ホワイトディに贈りたかった
僕の心と一緒に
君が欲しがっていたあの品も
忘れてはいないないのに
もう僕には遠い
いつもそばにいる君と彼
これからも見なくちゃいけない
でももう僕らの君じゃない
花咲く君達がいるなら
日陰になった僕がいてもいい