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シン・ドラマ汁


ドラマ【花燃ゆ】

花燃ゆ
NHK 日曜夜8時~
【あらすじ】弟子の死の悲しみを乗り越えた寅次郎は、同じ獄の囚人たちと勉強会や句会を開くなど、積極的に勉学に励みだした。そんな中で寅次郎は「福堂策」という囚人の更正に関する意見書を著す。それを見た梅太郎は、罪人が意見することなど許されないと、門外不出にする。しかし、どうしても寅次郎を獄から出したいと考えるが、「福堂策」を手に久子に相談しに行くと、久子は信頼できる男性を頼れと言う。そこでは「福堂策」の写本を作り、伊之助に渡した。写本は伊之助から様々な人物の手に渡り、江戸の桂小五郎から、水戸藩へも伝わった。

【感想】正直今回は、あまり面白くなかったかなと…。というのも、ただ松陰が野山獄から出ることになった顛末を、あまりに詳しく描きすぎてたかなと思うのです。まぁ、この先数年しか生きられない人なので、松陰のことを詳しく描こうとすると、どうしても引き伸ばした感じになっちゃうんでしょうかね。この頃のことは調べたんですがあまり載ってなくて、何が本当で何が創作なのか、さっぱりわかりませんでした。
ただ「福堂策」を松陰が書いたことだけは動かぬ事実のようです。ここから想像すると、恐らく「福堂策」が巡り巡って水戸藩にたどりつき、徳川斉昭が長州藩に難癖をつけたのも、事実なのではないかと思います。あの人ならやりそうなことですしw しかし「福堂策」が誰の手を経て斉昭の手にまで届いたのかは、わかってないんじゃないかと思いますね。
また、ストーリーのキモともなっていた、松陰が出獄を拒否したという件も、私は怪しいと思ってます。確かに話の筋的には、あそこで拒否させたら面白い。でも、二十一回も猛々しいことをやってやろうと思ってる人が、折角出獄の許可が出たのに、拒否するでしょうか。まぁ、松陰って今までの話でとんでもないことを言い出したりやったりする人物であることがよくわかったので、まったくない話でもないかな、とは思います。
で、ちょっと疑問に思ったことが。実は久子は松陰が出獄する時、俳句を送っています。なので、句会が開かれた時、彼女も句を詠むのかなと思ったのですが、ただ聞いていただけでしたね。何故私のような者でもちょっと調べればわかるようなことを、映像化しなかったのか不思議です。しかも句会という絶好の機会もあったのに。句会のシーンは今回のクライマックスで、とてもよかったですね。
そうそう、野山獄に通う梅太郎に、妻の亀が悋気を起こしたところは面白かったですね。相手はどうあっても手が届かない女性で、まぁ梅太郎もそんな気はなかったと思いますよ。ただ男女に関わらず、美しい人がいれば、つい自分の身なりなどを気にしてしまうもの。その程度のことだったと思いますが、亀が爆発して、結局百合之助が行くことにw 助けを求める梅太郎を完全無視する百合之助も面白かったですね。ことこういうことにかけては、男性はなかなか女性にかないませんね。
そしてもう1つ、細かいことなのですが、疑問に思った点は、寅次郎が「二十一回」という文字を夢に見たところです。あれ、左から右に書かれてましたが、当時の日本語は、右から左ですよね。ただ、そんなミスを不注意で犯すようなスタッフではないと思うので、恐らく視聴者にわかりやすく左から右表記にしたのかなとは思います。それか、洋学を積極的に取り入れようとしていた寅次郎の意思が発現したのかなとか。細かいことが気になる悪いクセですねw
あと、ちょっと気になったのは、伊之助が椋梨に取り入ったこと。要するに、伊之助は自分を人質として、椋梨を動かし、寅次郎を出獄させたということですよね。今後、大恩のある椋梨に逆らうことができなくなるわけです。椋梨も悪い人ではないんですよね。ただちょっと考えが違うだけ。寅次郎に言わせれば、旧態依然とした頭の固い人物というところでしょう。これが今後、伊之助の動向にどう関わってくるのか、気になるところです。




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