Nicotto Town


みっちょん恋愛の詩


さざ波


またここに来た
二人で歩いた海岸線
寄せる波があなたを連れて来て
足元に絡みついて
引く波が私の心をあなたに届ける


そんなことを思いながら
靴を濡らすままにしている
まるで心が涙を受けるように
乾く間もなくて
しっぽりと濡れて行く


こんな風に寄せては返す想いだったら
どんなにかよかっただろう
でもあなたは引く波に乗ったまま
帰って来なかった
私の想いは届かなかった


薄暗くなった砂浜を
どんなに歩いて行っても
たった一つの足跡が続いて
それも波に消されて
淋しさも残らない


私は重荷だったの
連れていけなかったの
その波に乗りたかったのに
一人で行ってしまったあなた
その背中が悲しい


もう想うまい あなたのことなど
届かない気持ちなら
捨て去ってしまうがいい
言い聞かせてみるけれど
まだ夜闇が包むこの胸に
あなたは消え去っていかない

アバター
2015/02/28 08:53
ロールさんへ
コメント、ありがとうございます。

そうですね。簡単には捨てられませんよね。
こんなに想っていたのにね。

あ、たまには明るい詩に挑戦しなければですね。
アバター
2015/02/28 07:40
いつも切ない詩だね
捨てきれないんだよね



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