卒業
- カテゴリ:小説/詩
- 2015/03/02 13:58:41
今日でさよなら
あなたと歩いた道にも
あなたと向かい合わせになったカフェとも
あの町で出会った木々にも
二人でほほ笑んだあの部屋とも
今はもう何もない
吹きすさぶ冷たい風が
何もかも持って行ってしまった
足元にただその影が
黒い影のように映っているだけ
もっともっと二人でいたかった
私の胸はまだ言っている
でもあなたの胸はどうだろう
それさえもわからなかった
行き違いに気がつかなかった
出会ったキャンパスが今では
遠い風景にしかならない
もう入ることのないその場から
逃げ出したい でも
思い出だけは消えない
どこか小さくなっていた二人が
互いに傷を持ったままで
愛し合ったとしても
所詮辛さを隠すだけだったのか
そんなことは思いたくない
あなたという支えを失って
私という支えを失って
ううん あなたの支えにはならなかったのだろう
甘えていただけの私がいた
それが永遠だと信じていた
今日で本当のさよなら
過去を隠すことはできないけれど
まだあなたを追っていても
どうにもならないことは知っているけど
まだ私の卒業は遠い
「卒業」の文字を見て、驚きました。
そうなんですね。
またよかったら、コメントしてくださいね^^
ニコトタウンを退会する訳ではないから・・いちおう「休憩期間」として見守つています。