お遍路しながら安寿が考えたこと その4
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2015/03/19 19:08:52
山越えの遍路道を歩きながら考えた。
何か困ったことが生じた時、
私ならお大師様に祈るより、
私が新たな大師になろうと思う。 ☆\(ーーメ) 思い上がった奴め
この社会に何か問題がある時、
私は霊験あらたかなお大師様にすがったり、祈ったりするよりも、
むしろ私が新たな大師となって、
問題解決の方法を探り、
様々な方策を実践しようと思う。
対立や諍い、人心の乱れを、
大師の功徳を遍く一切に及ぼすことで解決しようとするよりも、
(それはお大師全体主義、あるいは原理主義化するのではないかしら)
大師の功徳を拒む人、
大師の功徳では救われぬ人々をも
遍く救い、調和させるような、
より普遍的な功徳を考え、語り、実践したいと思う。
だから大師に帰依するよりも、
自らが新たな大師になって、
遍く衆生の救済を試みることの方が大切だと思うのだ。
今回の私の旅、
そのユニークなところは、
日本の伝統的規範を墨守するのではなく、
その規範の再解釈を進めることによって、
現在の問題解決にも応える新しい論理を生み出そうとしている点かもしれない。
伝統を墨守するより、
現在の問題に適切に応えるように再解釈を加えていくことこそ、
伝統を活かす道だと私は思う。