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日々reco新聞


愛国の反意語

愛国、という言葉は名詞として使用頻度は低いけれど、使われます。

英語で言えばpatriot(パトリオット)でしょうか。

また、右翼、保守という言葉があります。

右翼=保守、左翼=革新
正解とは言えませんが、保守政治思想と革新政治思想とは反対語に近いと
言っても大きく間違えでは無いでしょう。

左翼系の思想から
革新政治思想→思想的な理想を追求(理念主義)→民族や国家などの枠組みは古い→
国際協調、国際協力→国連主義
という考え方が生まれます(国連の誕生より前から)

それでは逆に、保守主義という考え方は国家国民主義、民族主義なのでしょうか、と
言われると必ずしもそうではありません。
また、保守というのは方法論として保守であり、思想が保守という訳でもありません。
革新保守という具合に書くと矛盾に見えますが、保守思想家は君主制国家にも
民主制国家にも存在します。
例えば、アメリカの共和党は政治的には保守であるが、小さな政府を好むように
国家の経済への介入を好ましく思いません。(原理主義)
保守でありながら革新という事は捻じれでも混乱でもありません。

左翼の方から見ると、保守主義の人々が国家や民族という概念を捨て去る事を
しない保守主義の方々を考え方が古い、と思うかもしれません。

保守主義の人に共通するのは、手続きや方法に対する正当性であります。
良い政策があるとしても、手続き的に不具合があるのなら、それは実行できない、と
考えます。共産主義という思想が(流行した当時は)立派に見えたのですが、
私有財産の否定により、手続き的に不可能であると保守主義の人は考えます。
私達は独占禁止法を当然と考えますが、独占禁止という行為は経済学と
私有財産への挑戦にも見えます。従って、保守主義の立場からすると
独占禁止法への歩みは鈍かったのです。

保守の本質は手続きや方法に対する正当性、そしてそれが生み出してきた
国民や社会、国家への愛着と忠誠です。
しかし、左翼の方々が愛国的ではない、とは思いません。
現に左翼的な人々の理想である「国家」がいくつも生まれました。
左翼的な人々が理想とする国家は、左翼的な人々による忠誠や愛国が
存在する筈であります。それは自分から見れば矛盾に見えますが、
国家の前に理念があり、理念を実現するための国家であるというのならば
納得できる部分もあります。

さて、愛国が保守の独占物でないという結論であります。
愛国の反意語は何か、それは「憎国」です。
人を憎み、社会を嫌い、国家に唾する存在、「憎国」者であります。
君主のないフランスで国歌、軍隊、愛国心があり、
君主がある日本で国歌を歌わせない教育があり、軍隊が無く、
愛国を軽蔑する「進歩的文化人」がいます。

自分から見れば、それは愛する人がおらず、友達がおらず、
社会から爪はじきされ、村八分の存在であるか、
近隣国から籠絡された者である裏切り者か、
これが最も多いと思いますが、保守主義の反対を言えば
革新に至ることができると考える、根の浅い左翼思想、
つまりファッション的な左翼思想家の真似事をしてみたい人々で
あると思います。
左翼思想を持ちながら、豊かな生活をしている人、
社会的地位がありながら、売国的な発言をする人、
それらは根の浅い左翼思想家ゴッコの人々であります。

大江健三郎さん、あなたを指していますよ。
(朝日新聞については普段から書いていますので今回は書きません←書いてる)







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