ドラマ【相棒season13】
- カテゴリ:テレビ
- 2015/03/20 17:00:33
相棒 season13 最終回
テレビ朝日 水曜9時~(最終回は8時~)
【あらすじ】犯罪者だけを狙った連続暴行事件が発生。警察の手が及ばない隠れた悪党に制裁を加える犯人は、巷でダークナイトと呼ばれるようになる。ダークナイトは、ここ2年足らずの間に、同様の事件を5件起こしており、世間の注目は高まっていた。そんな中、政務活動費の不正流用疑惑が持ち上がっている都議会議員が殺害される事件が起こる。目撃証言などから犯人はダークナイトと思われたが、被害者が死亡するのは今回が初めてだった。以前からダークナイトに興味を持っていた杉下に、亨は今回の事件が模倣犯であると主張する。
【感想】そうきたか、という感じですね。カイトの幕引きに関して、当初は悦子絡みで退職か休職でもするのかと思っていましたが、最終回直前、水谷の「杉下でなかったら泣いていた」というコメントが発表され、殉職もありかなと思ってました。しかし、当日の朝、最終回の予告を読んで、ダークナイトと呼ばれる犯罪者が出てくることを知り、「一体誰なのか」という公式サイトの予告の文に、まさかカイトじゃないよね、と思ったんですが、カイト卒業ということは、カイトが犯罪者に落ちぶれる可能性もあるなと、直感的に思ったんですよね…。
そして夜、いよいよ最終回が始まり、私はリアルタイムでテレビに釘付けになりました。カイトが犯人かもしれないから、伏線を見逃さないようにと思って………しかし、ほぼ冒頭に、ダークナイトの正体がカイトであることがわかるっていうね…。コロンボや古畑でおなじみの、いわば倒叙形式だったわけですが、この倒叙形式は最初に犯人がわかったようで、実は犯人でなかったりするタイプも結構あるので、最後の方までカイトがダークナイト本人ではないことを祈るように見てましたよ。しかし、結局裏切られましたね…。
ネットで言われているように、今までのカイトの行動を見るだに、今回のストーリーのとってつけたような印象は否めません。ただ最終回のエンドロールを見るに、カイトが登場した頃は、わりとカッとなりやすい人物として描かれていたことを思い出しました。つまり、カイトの卒業の仕方は、登場前にすでに決まっていた可能性もあります。恐らく輿水氏だけがずっと脚本を書いていたら、たまに伏線を引いたのではないかと思いますが、相棒は複数の脚本家が持ち回りで執筆しています。なので恐らくカイトの卒業の仕方を知らなかった脚本家さんたちの方が、数が多かったんでしょうね。だからごく普通の、正義感の強い刑事として描かれ、視聴者のイメージもそうなったのでしょう。まぁでもこれは私の想像にすぎませんが、これだけ騒がれているのですから、輿水氏は視聴者に説明したほうがいいように思いますね。
私としては、ギリギリまで梶がダークナイトで、カイトは模倣犯を痛めつけただけの可能性を捨て切れませんでした。あちこち矛盾を修正する必要がありますが、正直倒叙としてはこのプロットの方が優秀なように思います。それだと、カイト自身は友人に頼まれ1回だけ暴行事件を起こしたに過ぎませんし、懲戒免職は免れないとしても、2~3年も前から犯行を重ねていた犯罪者ではなくなります。うん、絶対こっちのがよかった。また、難病を患いながらも出産を予定している悦子がかわいそすぎます。こんな幕引きなら、悦子の病気のエピソードはいらなかったと思います。何故悦子をあんなに苦しめる必要があったのでしょうか…。
なんだかんだ言って、これだけ話題になるということは、まだまだ相棒の人気が高いということ。右京は無期停職になってしまいましたが、きっとまた4代目相棒を連れて復活してくれることでしょう。私の予想では、シーズン14の撮影に入る前に次期相棒の発表があると思うので、6~7月くらいには次の相棒が誰になるかわかると思います。それを楽しみに待ちましょうかね…。