一人ぼっち
- カテゴリ:自作小説
- 2015/03/27 14:43:41
注意
・みんな死んでます((
ではどうぞ←
僕が目を覚ましたとき、あたりには誰もいなかった。
何もなかった。
あの日、僕は独りぼっちになった。
家族も友達も誰一人としていなくなっていた。
僕が覚えているのは真っ赤になった町だった。
そこからみんなで走って走って、逃げた。
僕の大切な人たちはどこに行ってしまったのだろうか。
適当だけど頼りになる先生は?
恥ずかしがり屋で可愛らしい先輩は?
笑顔が輝いてたかっこいい先輩は?
怖かったけど優しかった先輩は?
みんな、どこに行ってしまったのだろうか。
考えているうちに僕はもともと学校があったであろう場所に来た。
真っ黒だった。
炭のにおいが漂っていた。
たくさんの骨が転がっていた。
少し歩くと、炭はなくなった。
だが、いくつもの死体が転がっていた。
あれ・・・・?何でこんなところにいるの・・・・?
「先生・・・?タツキ・・・先輩・・・・・?」
二人は抱きしめあって倒れていた。
あぁ、思い出した。
あの時、タツキ先輩の足の上に鉄パイプがたくさん倒れてきたんだ。
先生はあとから追いつくからとタツキ先輩と二人、その場に残った。
鉄パイプの量は減っていた。
だが、一酸化炭素はすぐそこまで迫っていた。
最後の最後、二人はきっと抱きしめあったことだろう。
タツキ先輩の足元にはいまだたくさんの鉄パイプが転がっていた。
「タツキ先輩、先生・・・・・。」
僕の目からは涙が止まらなかった。
僕はタツキ先輩の足に乗っていた鉄パイプをすべてどけ、先生の横にタツキ先輩を寝かせた。
山のほうにやってきた。
木がたくさん倒れていた。
真っ赤な色と白い色が見えた。
二人の頭からは血が出ていた。
そして、すぐそばには血のついた木が倒れていた。
「アキラ先輩・・・奏先輩・・・・」
まるで、アキラ先輩をかばうかのようにして奏先輩は倒れていた。
「先輩たちはやっぱり、やっぱり仲良しですね・・・・」
溢れ出す涙は僕の顔をぐちゃぐちゃにした。
みんなを一緒のところに・・・・。
それが僕がみんなにできる最後のことだった。
アキラ先輩と奏先輩を抱きかかえて僕が目を覚ました丘に戻ってきた。
そっと二人を寝かせる。
走ってタツキ先輩と先生の元に向かった。
二人を抱きかかえると先ほどの丘に戻って再び寝かせる。
僕もみんなの横に寝転がって目をつぶる。
「お前は一人ぼっちなんかじゃないんだからな。」
あぁ。アキラ先輩のまぶしい笑顔が見える。
「俺たちはずっと朴のそばにいますからね」
奏先輩の優しい声が聞こえる。
「アルスマグナって大いなる秘宝って意味だっただろ?」
先生の大人びた雰囲気を感じる。
「ぱっくん、僕たちが5人と1匹がアルスマグナだったから、今までの日々のすべてが大いなる秘宝なんだよ。」
タツキ先輩が照れくさそうにしてる。
「はい!」
そういった僕にみんなは笑いかけた。
どんどん遠ざかっていく赤と青と黄と紫。
いかないでほしいけど、ずっとそばにいてくれるんですよね。
アングレカムとアスターの花を4本ずつ供えた。
「僕ってば優しいですねっ!」
と言ってみる。
遠くからあぁ、という言葉が聞こえた気がした。
END
アングレカムの花言葉・・・祈り、いつまでもあなたと一緒に
アスターの花言葉・・・思い出、追憶、追想
やらかしました。
ごめんなさい。(土下座
うわぁー…泣きそうになったww
タツキっくを助けようとしている先生を想像したらヤバかった。
最後に抱き締めあうのも…><
アキラさんを庇おうとして奏くんがアキラさんを抱きしめたのも…ヤバいですw
ウィトっちの言葉いいd
ウィトっちぼっち可哀想…
でも独りじゃないもんね!皆いるからね!
いいね、凄くいい><!
流石雨d