幸せの指輪
- カテゴリ:自作小説
- 2015/03/27 16:02:04
「タツキ、愛してる」
ちくりと猛毒のように僕の脳を埋め尽くしていく、奏君の声。
距離を感じさせないようにと、二人きりのときだけ奏君は僕のことを呼び捨てにする。
「奏君、僕もだよ」
目を開けるとまだだめですと、そっと奏君の手で目をふさがれる。
優しい奏君のキスが降ってくる。
首筋に赤々とした、キスマークをつける。
「これは、俺のタツキっていう証拠です
・・・まぁ、俺はタツキしか見えてないんですが」
少し微笑むと奏君はもう一度僕にキスを落とす。
「タツキ、これどうぞ。」
そういって差し出されたのは青い石の付いた小さな指輪。
「これは・・・・?」
分からぬまま奏君に聞く。
「それはピンキーリングと言って小指につける指輪なんです。
俺たちの場合は俺は右の小指に。
タツキ先輩は左手の小指につければいいのではないでしょうか。」
ちらっと、奏君の小指を見ると黄色の石の付いた指輪が付いていた。
これからも、幸せでありますようにと願いを指輪に託した。
END
短文。
描きたかっただけです←
おだい
猛毒にも似た君の声/鋭いとげを言葉で包む/小指を彩る小さな指輪
タツキっく相変わらず天使//*((
お題がなんかいいんだけど。カッコいいな…ww