桜葉
- カテゴリ:小説/詩
- 2015/04/02 09:19:17
満開の桜が終わる頃
新しい葉が芽吹く頃
私達の恋が終わった
そう それは去年の今頃
誰がそれを知っていたのだろうか
心はまだあなたを追っているけれど
お構いなしに月日は過ぎて
周りの風景も変わった
あなたといった桜林には
まだ行けないでいるけれど
ねぇ 告白されたの
あなたは知っているだろうか
ずっと私達を見ていた彼
終わった恋も知っていた
それでも黙ったまま見ていた
下ばかりを見ていた私
それが彼には悲しすぎて
手を差し伸べたくなったのね
それに気づかなかった
まだすべてを恐れていたから
その言葉を私は
どうしたらいいのか分からないの
でも心に嘘はつけない
彼にも悲しすぎるから
だからその日を待っていて欲しい
でもそれは我儘よね
はっきり言うべきなんだ
待っていられるのだろうか
でも彼がどこに行こうとも
私には何もできないの
桜の花びらが散る
風に乗るようにはらはらと
一つ大人になっただろうか
あなたを乗り越えて
歩いて行こうとする私
でも彼のもとには行けないかもしれないわ
それがどんな運命でも
言い訳なんかしたくない
正直でありたいの
恋にピリオドを打てる日まで