たたずんで
- カテゴリ:小説/詩
- 2015/04/17 00:08:46
ちょっと振り向いてみたの
するとね
野原で私の影は大きく伸びて 遠くへ進んでいくの
はるか遠くへ
もっと遠くへ
あの町の暮れゆこうとしている夕日の光を受けて
ときおり、雲のひだの陰に
空のかなたに
夕暮れの風に吹かれて揺れ動くもやの切れ目に
聞える、あの風の音が
心静かに耳を傾けてみると
音をたてて飛びさる鳥の、道端で静かに咲いてる野の花のささやきが
聞えるの
家々の窓に明かりがともるその前に
夕日に照らされながら
影を伸ばしていたい
もうしばらくの間…
それまで聞こえていたものが ふっつりと
全身に届かなくなってしまう・・・・
いずれ夜が訪れる でも
陰が消えてしまうその前に
もっと いろんなものに 接していたい
そう 生きているうちに
最後の瞬間まで・・・・
それはボクだけかもしれない。
あなたの詩に出逢えてよかった。
ありがとう