春の日に
- カテゴリ:小説/詩
- 2015/04/22 14:21:10
眩しい春の光を浴びて
草むらに寝転んで
黙ったまま目を閉じる
そこには永遠の時間があった
繋がっているのは手だけだけど
心はもっとつながっている
手から流れて行く想いが
音を立てているような気がする
やがてあなたは眠ってしまう
気持ちのいい風を受けて
私の胸の音は聞こえるの
何の夢を見ているの
静かに流れて行く時の中で
いとおしい時間は短い
だからこそ抱きしめていたい
その瞬間がきらめく
木の葉さえ音も立てずに
あなたの眠りを包む
穏やかに移ろう季節の中で
心開く時は一瞬
その一瞬を大切にしよう
いつまでもいつまでも抱きしめていよう
まだ目を覚まさないあなたに
愛と言う名の翼をつけよう
そして時がいくら経っても
二人はつながっていたい
分かるの あなたの鼓動が
それが包む私の鼓動が
おひさあ