Nicotto Town



彼が残したもの

注意
・ご本人様とは無関係です。
・彼は何を残すの続きみたいな((
・死ねたです


*タツキ*

大好きなみんなにちゃんと、ちゃんと伝わったかな?
ありがとうってみんなに直接言いたかったな~。

天国、といわれている場所に来て早数日。
いくら病気だったからとはいえ、みんなのことを忘れてしまった自分がにくくて仕方なかった。

みんな、本当にごめんね。

僕が馬鹿なばっかりに。


でも、僕が生きた証はきちんと残ってる。
それがうれしい。
メイトちゃんにはどうやって伝えているのかな?

辛いだろうな・・・。
ごめんね。

でも、やっぱり僕はみんなが大好きだよ。

*アキラ*

「ダンス部、アルスマグナの部長である3年C組の榊原タツキが先日亡くなりました。」
「半年前に記憶がなくなっていく病気だと診断されていたそうです。」
「最初はちょっとした物忘れだったのがどんどん深刻になっていって僕たちやコンちゃんのことも分からなくなっていきなした。」
「タツキは優しいやつだから俺たちに負担を掛けないようにと思ったのでしょう。
 自ら命を絶ちました。」
メンバーで順に話す。

せっかく泣き止んだのにまた涙があふれてくる。
普段はポーカーフェイスの泉でさえ泣いている。
そりゃあそうだ。
だって、いつも笑顔だった、可愛くてお茶目なタツキっくが死んだんだ。
うちらを置いて先にあっちに行っちゃったんだ。
置いて・・・置いてくなよ・・・・!
一人で勝手に・・・・!!!

「一人ずつタツキにコメントをしていきます。
 アキラから・・・。」
先生が一番辛いんだろ?
なのに先生はよく冷静で居られるよな。
大人だからかな?
大人だから頑張ってるのか?
違う。
タツキのためだ。
タツキの。

「タツキっく。
 俺が初めてタツキっくを見たとき、本当に可愛くて女の子かと思ったんだ。
 でも、いざはなしてみるとちゃんとした男の子で、恥ずかしがりやだし人見知りだけどちゃんと先輩なんだなって思った。
 とにかく、俺はずっとタツキっくのことを尊敬してた。
 タツキっくほど俺の心を癒してくれるやつは居ないんじゃないかって思ったくらい。
 
 タツキっくもいつまでも俺らと同じアルスマグナだ。」
もう、涙が止まらなかった。
大好きだったなんて恥ずかしくていえないよ。
俺はタツキっくのように心の広い人になりたい。

タツキっくは俺に真正面から受け止める心を教えてくれた。

*奏*

「じゃあ、次は奏。」
先生が俺に話をふる。

「俺はいつもみなさんに言われているようにポーカーフェイスなんです。
 でも、タツキ先輩といると無意識に頬が緩んでるんです。
 心があったかくなるんです。
 それに、タツキ先輩はなぜだか構ってあげたくなるような人でした。
 ずっとそばに居たくなる、人をひきつける力を持ってるように感じました。
 
 タツキ先輩はいつまでも俺らの仲間です。」
さっきまでましになっていた涙が再び溢れ出した。
大好きですよ何て俺には言えなかった。
俺はタツキ先輩のように暖かい人になりたいです。

タツキ先輩は笑顔の素晴らしさを教えてくれました。

*ウィト*

「次は朴。」
涙をぬぐった先生が僕に話かける。

「僕はタツキ先輩とお茶をしたりするのが大好きでした。
 楽しくて楽しくて仕方ありませんでした。
 僕はタツキ先輩に出会うまで本当の自分を人に見せるのが怖かったんです。
 でも、タツキ先輩は僕に自分のすべてを見せてくれました。
 
 タツキ先輩はこれからもずっと僕の大切な先輩です!」
ずっと流れっぱなしの涙。
大好きでしたなんて僕が言ってはいけない言葉のように感じた。
僕はタツキ先輩のように心の優しい人になりたいです。

タツキ先輩は僕に心の大切さを教えてくれました。

*ケント*

「最後は先生」
だいぶ落ち着いてきたアキラが俺に話す。

「タツキ。
 俺はお前が小さかったころから知ってて、弟のようだった。
 クロノス学園にタツキが入学したことをしってすごく驚いた。
 ダンス部を作りたいってお前が言い出したときは本当にうれしかった。
 踊ってる姿がいつもキラキラ輝いてた。
 心から楽しいって思えたのはそのときからだった。

 タツキはいつまでも俺の大好きな誇れる弟だ。」
だらだらと涙がこぼれる。
タツキ、何で何でだよ・・・・!!!!
俺はまだお前を卒業させてやれてない。
ごめんな。ごめん。
大好きだ何て俺が言っていいわけがなかった。
俺はタツキのように心から人を思ってやれる人になりたい。

タツキは俺に人と過ごすことの楽しさを教えてくれた。

*  *
こんな風にタツキに教えてもらったことはみんな違う。
自分に足りないものをタツキから吸収している。
彼はみんなに好かれていた。
暖かい日向のような人だった。
尊敬されるような人だった。
心から愛し、愛される人だった。


彼らがタツキが病気だと知ってから成長した点はまだある。
優しさ、思いやり、そして、メンバーへの愛情だ。

彼は居なくなってしまったが、この世にはたくさん彼の生きた証が残っている。

彼らはアルスマグナとして、
一人の人間として、
彼に教えてもらったことを心に刻んで


明日へ進んでいこう。



*タツキ*

罪悪感で押しつぶされそうだった。
寂しかった。
誰も居ない。
何もない。
一人ぼっちのこの世界。
みんなとの思い出を頭に思い浮かべる。

楽しかったな。
強い信念、優しさ、いろんなことを教えてくれたね。

ありがとう。

僕はみんながだいすきだよ。
優しくて思いやりがあって、心の暖かいアルスのみんなが、心のそこから

大好きだよ。


僕が残したのはみんなへの”想い”
ただ、それだけだよ。



END

何が黄の残したものだったのか気になっていた方も居るかも(重要)知れません。
ということで!
続きらしいものを書いちゃいました((


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