氷のかけら
- カテゴリ:小説/詩
- 2015/05/08 10:42:17
さっき言われた言葉が
胸に突き刺さる
そこからは赤い涙が流れて
その傷さえ見えない
何だったんだろう
さっきの言葉は
本心だったのだろうか
すれ違っていた二人
聞こえないふりをしたかった
でも耳がそれを許さなかった
心の奥まで入り込んで
悲しみさえまだ来なくて
季節外れに凍っていく
濁った氷の塊には
何の光もささない
溶けてさえ行かない
だからってなんだろう
愛することって何だろう
今まで歩いてきたことは
ただのお遊びだったんだろうか
氷が溶けて行っても
心が暖まるわけじゃなくて
求めるものはただ
水たまりになるだけで
そしてその水たまりは
地下深く沈んで行く
あとかたもなくなったその滲んだ影が
人に踏まれて消えて行く
わかんないよね(^ ^)