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北朝鮮:潜水艦ミサイル実は水中の発射台テストか


【ワシントン和田浩明、ソウル米村耕一】北朝鮮による「戦略潜水艦の弾道ミサイル水中発射実験に成功した」との9日の発表について、実際には、水中に沈めた発射台を使って「ミサイル排出機構」の実験を行ったのではないかという見方が米国の専門家らの間で強まっている。

 潜水艦からのミサイル発射には至っていないという判断だが、米国や旧ソ連なども同様の実験を繰り返した上で潜水艦からの発射に成功している。北朝鮮が潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の開発に力を入れているのは確実とみられ、将来的に日本を含む周辺国への新たな脅威となる可能性がある。

 米ジョンズ・ホプキンズ大の北朝鮮分析サイト「38ノース」は13日、北朝鮮の発表翌日である10日に撮影された商用衛星写真の分析結果を発表。北朝鮮東部・新浦(シンポ)の潜水艦基地に、SLBM発射実験用の潜水艦(全長67メートル)と共に、長さ22メートル、幅10メートルの発射台が係留されているのが見つかった。近くの陸上部には長さ9.5メートル、直径1.5メートルのミサイル発射管と見られる物体も置かれていたという。

 分析した北朝鮮軍備の専門家ジョセフ・バーミューデス氏は「発射台を水中に沈め、ミサイル排出機構をテストした可能性がある」と指摘した。SLBM実験潜水艦を38ノースが発見したのが昨年10月と最近で、潜水艦からの発射段階まで技術開発が進んだとは考えにくいと推定した。米ブルームバーグ通信によると、米政府関係者も同様の見方を示した。

 北朝鮮の朝鮮中央テレビが9日午後に放映した発射実験の画像も、こうした見方を裏付けると見られている。画像では、発射されたミサイルの近くに船舶が写っていたからだ。潜水艦の至近距離に船があるのは不自然で、水中に沈めた「ミサイル排出機構」をけん引していた可能性がある。

 この船は、実験成功を報じた労働新聞の写真には写っておらず、「朝鮮中央テレビの編集ミスではないか」との指摘もある。

 聯合ニュースによると、韓国の国家情報院(国情院)は、国会での非公開の説明で「実験が成功だったとの正確な根拠を持っている」と説明したという。


http://mainichi.jp/select/news/20150517k0000m030087000c.html

 

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