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シン・ドラマ汁


ドラマ【天使と悪魔】

天使と悪魔-未解決事件匿名交渉課-
テレビ朝日 金曜夜11時15分~
【あらすじ】未解決事件匿名交渉課に、捜査一課の神楽坂が20年前に起きた未解決事件の再捜査を極秘依頼してきた。本来は捜査一課が再捜査する予定だったが、遺族が拒否したというのだ。その事件とは、塾を経営する夫婦が殺害され、一人娘である8歳の少女・成海由佳が誘拐された事件。由佳は自力で脱出したが、その身体には暴力による痛々しい傷跡が多数残されていた。犯人の指紋を初め、証拠はたくさん残されていたが、決め手がないまま現在に至っていた。ヒカリ茶島は早速、28歳になって絵本専門店を営んでいる由佳を訪ねる。だが、事件のせいで長年苦しんできた由佳は、そっとしておいてほしいと言う。

【感想】今回の話もなかなかよかったです。被害者と思われていた殺された夫婦が、実は娘を虐待するような裏の顔を持つ悪人だったという、意外などんでん返しもよかったのですが、人が苦手な売れない画家と、家にいるのが苦痛な少女が、心を通わせたことが事件のきっかけだったという、ベースとなる人情劇もなかなかよかったです。犯人の動機が多少強引ではあるものの切実で、本当に残された人たちがまったく幸せにならない結末でした。それでも、司法取引を持ち出すことで、少なくとも由佳だけは罪に問われずにすんだのが、不幸中の幸いだったのでしょうか。今回、司法取引を持ち出したのが、茶島ではなくヒカリだったというところが、彼女の成長を感じさせましたね。
とはいえ、実は被害者の夫婦が悪人であることについては、事件当時の容疑者の息子に、罵詈雑言を浴びせたという、伏線は張ってあったんですよね。このへんは秀逸だなと思いました。正直犯人は、山本圭か出た時点でわかってしまい、プロットそのものもそれほど複雑ではありませんでしたが、今回の評価はなかなか高いです。良質だった3回の次くらいによかったですね。
それにしても、このドラマにはよくイジメが出てきますが、虐待もまぁイジメの類ですよね。自分の子供を虐待する親って、ちょっと理解できないです。確かに仕事や育児でストレスが溜まって、つい叩きたくなってしまうことはあるかもしれないですが、痣になるまで酷く叩き続けたり、雨が降るのに外に縛り付けたりとか、本当に信じられない。あんなにして勉強ができるようになるわけないだろうに、バカじゃないのかしらと思いました。
最近、赤ちゃんを殺してしまった親のニュースがよくありますけど、なんであんな無垢な存在を殺すことができるのか、本当に理解に苦しみます。児童虐待はもっと量刑が重くていいんじゃないでしょうか。カッときて暴力を奮うのは、性犯罪と同じでもう一生治らない性質みたいなものだと思うので、いくら本人が本当に反省して二度とやらないと誓っても、信じることはできないと思います。そんな親からはすぐ子供を引き離した方がいいと思うのですが、じゃあ誰がその子を育てるのって話もありますので、そう簡単にはいかない問題なんですよね。子供は親に育てられるのが、一番だとは思いますし。本当に難しいな。でも、殺しちゃった親はもう死刑でいいと思います。
ところでストーリーとは関係ないのですが、どうやら次回もう最終回のようです。早いなぁw まだ6月の第1週ですよ。視聴率も悪いですし、こりゃ打ち切りになっちゃったのかなぁ。1話完結のドラマは打ち切りにしやすいしなぁ。でも、刑事ドラマの質としては、わりと高い方だと思うんですよね。ちょっと変わった設定を、うまく料理して、きちんとしたミステリーに仕立て上げてるといった感じ。なんか毎クール言ってるような気がしますが、刑事ドラマってだけでウケる時代は、もう終わっちゃったのかもしれませんね。残念です…。




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