タメになる法律相談所「効率の良い殴り込みの仕方」
- カテゴリ:仕事
- 2015/06/14 15:38:09
辺りが少し暗くなってきたトワイライトゾーン時間、
日本語で言う「逢う魔がとき」という頃ですね、
古来より、良くない事が起こる時間帯です。
さて「魔」はどちらに味方するでしょうか。
ふむふむ。
室内に灯りがともっています。
打って変わって人の気配、満々ではありませんか。
さっきのような軽いノックでは、
戦闘開始の合図にはならないでしょう。
自分で言うのもなんですが・・・
わたしは、たいへんデカい声を出すことができます。
しかも、ただデカい声を出すのではなく、
たいへんデカくて、通る声を出すことができるのです。
「Mさーん、いらっしゃいますかー!」
「Mさーん、交通事故で轢き逃げしたまま逃げられると思っているんですかー!」
正確にいうと、轢き逃げしたわけではありませんが、
結果的に、治療費や謝罪をしないという行為が、逃避だということです。
さあ、5分くらいでしょうか、
玄関先から、台所の窓から、裏口から、洗濯場まで、
たいへんデカくて、通る声でバンバン・バンバン軽くないノックをして回りました。
これはもう戦闘態勢、
隣り近所に、事態がこの家の人の悪行の結果、
怒った人がやって来ているのだということを知ってもらわなくてはなりません。
しかも、その悪行がなんであるか、
近所に住んでいるこの人が何をしたのか知ってもらわなくては、ならないのです。
さっきのドンピシャおばさんまで、また出て来て、
「居てはるで―!居てはるでー!」と合いの手を入れてくれましたが、
困ったなー、どうあっても「居留守」を決め込むつもりのようです。
室内の電気も点いているし、台所では水音もしていたし、
洗濯場では洗濯機もまわっているのに「居留守」です。
ここまでやって出てこないとは、
うーん、次なる作戦は・・・と、思った瞬間、
なんと、次なる作戦は、もう誰かが始めてくれていたのですよ!
「魔」は、わたしに味方してくれたようです。
はい。
けたたましい音のサイレンが!
パトカーです。
警告灯をにぎやかに点滅させて、
エライ音でパトカーがやってきました、
しかも、2台も!
これを、待っていたのです!
わたし、絶対はなちゃん怒らせんとこぉ・・・