Nicotto Town


肉球で書いてます


君は後ろに乗せません



君を自転車の後ろに乗せたら
ブレーキいっぱい握りしめても
ゆっくりゆっくり下ってくのは無理そうな
そんな坂道の上に住んでいます。

週に1度か2度、自転車に乗るのですが、
コンビに行く道もスーパー行く道もその他の道も
どれもこれも前述したような坂道なので
帰り道は君を自転車の後ろに乗せたら
ウィリーしちゃうから降りてくれって上り坂。

まだ家まで自転車から降りずに帰れたことがありません。


夕暮れ時、男子高校生(推定)が立ちこぎで上っていくのを見た。

わたしは途中で曲がってしまったので、
彼が最後まで上り切ったのかどうか確認できなかった。


上れるのだろうか?
立ちこぎしたら上れるのだろうか?


夢のお家まで自転車乗りっぱなしができるのだろうか?


子供の時以来やったことのない立ちこぎをしてみようと
心に決め上り坂に臨んだ。





いざやろうと思うとあまりに久しぶりすぎて躊躇しちゃうのね。



ここで立てばいいのか?

あれ? 立てない。 っていうのか、立っていいのかな?

立ったらこげるのかな?

子供の頃どうやって立ちこぎしてたっけ? あれ? あれ?? あれれ???



胸中でうだうだしながら
おしりは浮いたり沈んだりふわふわさせて
ええい、とにかく立ってしまえ!

と立ってみると、意外とできる。

なんだ!できるやん。
ちゃんと立ちこぎできるやん。
上り坂だって上れるやん!!



と思ったのもつかの間、
あのウィリー勾配に差し掛かる手前で撃沈。

結局いつも通りぜーぜー言いながら押して上りました。


2回挑戦して2回とも失敗です。

この年で立ちこぎなんて恥ずかしいことこの上なしなのを
承知の上で思い切ったのに。
内心恥ずかしくてしょうがなかったのに。
羞恥心をかなぐり捨てたのに。



あの高校生お兄ちゃんは上れるのだろうか。

わたしは一生上れる気がしない・・・










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